三重県内の県立高校生11000人が卒業しました。マスクなし

の希望に満ちた笑顔がありました。高校生活に多くの壁をつ

くってきたコロナ禍とマスク着用からの解放です。高校生の

笑顔に励まされます。

 

前坊守と前責任役員の総代さんの祥月命日。人生の卒業式で

ある命日が高校生の旅立つ日と同じです。高校生は夢と希望

を抱き新しい人と人のつながりのカで生きていきます。これ

も新しいご縁で生きる仏様の願いです。

 

祥月命日は年に一度,故人の生き方や願いを振り返り,故人

の人生から学び,相続する日でもあります。これは仏様の誓

願です。両親がいなければ自分は存在しません。すべての人

の人生を大切にすることが仏様の願いです。

 

これを相続と言います。

 

前責任役員さんのご自宅にお伺いし,当寺に貢献された数々

の思い出を語り合い,感謝の気持ちをお伝えしました。前住

職が還浄後,寺を支えていただきました。

 

また前坊守は前住職還浄後40年に渡り眞養寺を支え,多くの

仏様の願いを伝えて生きました。

夕方、本堂で前坊守の祥月命日のお勤めと焼香をしました。

家族が揃って合掌し、「南無阿弥陀仏」と唱えると、前坊守

との命の繋がりやその尊さを感じます。

 

先祖や親の生き方や願い、親鸞聖人のお念仏の教えを次世代

に語り継いでいくことは、「弥陀の誓願」「弥陀の本願」で

あり、それは家庭の安穏に繋がっていきます。

 

大きく膨らんでいた境内の八重梅のつぼみが少し花開きまし

た。今年は例年と比べて早いです。前坊守の葬儀の日、八重

梅の花が満開でした。晴天で暖かい一日だったことを思い出

します。

 

人生の卒業式が安穏な一日であったこと,これが仏様の願い

であることをご縁として受け止めて精進します。