今日は朝から小雨が降り続き、時折強くなったりと、なかなかすっ

きり晴れることはありませんでした。

午前中、西側のお借りしている土地にブルーシートを使って簡易

テントを作り、その中で瓦葺き職人のお二人が作業をしていました。

聞いてみると、天気次第で今日,鬼瓦(獅子口)をつけるとのことで

した。

獅子口とは、屋根の棟飾りの一種で、鬼瓦の代わりに棟の両側に

用いる箱型の瓦です。頂上に経の巻(きょうのまき)という丸瓦を載

せます。社寺建築に多く用いられています。

 

午前中は地上で鬼瓦(獅子口)設置のための事前準備をし、午後か

ら設置することになりました。

これが屋根の上に乗る鬼瓦(獅子口)です。

「頭」、「胴」、「足」の三つの部分に分かれており、「頭」の上には

「経の巻」というお経の巻物に似た円筒形の瓦,その下に綾筋の

二本の飾りがあります。その下に寺紋が付けられています。この

経の巻,綾筋,寺紋のあるやや四角の箱型を獅子口と言います。

この鬼瓦は「経の巻き型」です。

設置前に地上で一旦完成形を作ってから、各パーツを一つずつ

タワーに載せて屋根の上まで運びます。手前の写真は南側の屋

根に設置する獅子口で、奥に写っているものは北側の分です。

 

雲形はの中はこのように空洞になっています。

 

タワーの荷台まで、一つ一つ手で運びます。厚みもあり大変重

そうです。

 

タワーで屋根の上へ運んでいる様子です。

 

もう一人の職人が屋根の上で瓦を受け取り、設置の準備を進め

ます。

 

まずは北側の鬼瓦からです。本堂正面側(東側)の胴と足の部

分を設置しています。

胴と足の部分は屋根へ設置する前に、事前に緊結線で固定さ

れているようです。

 

 

次は本堂後ろ側(西側)の胴と足の部分の設置です。

 

頭部分の設置です。風が強く、雲がものすごい速さで流れていき

ます。

 

頭部分設置後の様子です。

 

各パーツを置くごとに、屋根とパーツを緊結線で留めていきます。

 

いよいよ頭の上に経の巻を乗せます。これで「経の巻き型」鬼瓦

の完成です。

 

最後、胴の中央部分に眞養寺の寺紋である星梅鉢の瓦を設置

します。

 

北側の鬼瓦の設置が完了しました。

 

南側も同様に作業を進めていきます。

 

獅子口の裏側です。このように緊結線で屋根にしっかりと留めら

れています。

 

今日の作業は午後5時前で終了しました。

鬼瓦を設置したことで、次の棟瓦を葺く作業に入ることができます。

棟瓦を葺きます。

屋根の形が整ってきました。外部の足場を外す日が楽しみです。