本校は夏休みも終わり、いよいよ前期期末考査が近づいております。
皆さんは夏休み、いかがお過ごしだったでしょうか?
久しぶりに、海外レポートをお届けしたいと思います。
私は、この夏フランスにおりました。
そのフランスにて、1年生は宿泊研修で記憶に新しいと思いますが、登山をしてきました。
登った山は、モンブラン(4,810m)です。
西ヨーロッパの最高峰で、雪に覆われた山です。
名前はお菓子でよくご存じだと思います。
モンブランの麓はシャモニというリゾート地です。
とてもきれいな街並みで、山用品のお店が沢山あります。
ノースフェイスなどもあります。
登山に行く前に、シャモニーモンブランガイド組合にて天候や山の状況を確認。
その結果、着いた翌日しか天候的にチャンスがないことがわかり、急きょ予定を変更し、翌日登山を決行。
ただし全く高度順化していないため、「登れるところまで無理をせず引き返す」と自分で決めました。
今回はイッテQのイ●トさんが登ったルートと同じルートで、登りました。
3,800mまではロープウェイで登ります。
ここがスタート地点。
ほとんどがガイド付きのグループ。
単独は私だけでした。
最初の山、モンブラン・ド・タキュール(4248m)。
速攻をかけ、1時間半で登頂。
登り切ったところで出てくる第二の山、モンモディ(4,465m)。
60mの雪壁があり、昨年9人雪崩で亡くなっている、この行程一番の難所です。
途中、大きなクレバスを這い上がり。
急斜面を登り、なんとかモンモディに登頂。
その先に見えてきた、モンブラン。
4時間半で、4,700mのメジャーコルまで到達。
しかし、ここで一気にペースダウン。
足がいきなり痙攣、吐き気に襲われました。
高山病です。
水分を取らなきゃと思い、急いでザックのお湯を取り出そうとした矢先、突風でグローブが飛ばされました。
残りわずか高度にして90m、小高い丘の上にモンブラン頂上は見えていたのですが・・・。
引き返すことにしました。
クラスの生徒たちの名前が入った旗とともに記念撮影。
高山病の症状が出てからの下山は、とにかく過酷でした。
途中、ここでは書けないようなアクシデントもありましたが、なんとか4時間半かけて、ロープウェイまで戻りました。
日帰り単独でのモンブラン登頂はなりませんでしたが、挑戦して良かったと思います。
現在の自分の力量を知ることが出来たし、こうすれば次回は絶対に登れるという確信も得られました。
4000本安打という偉業を成し得たイチロー選手も、成功の倍以上失敗しているとインタビューで語っていました。
失敗をすることで、人は成長します。
失敗を恐れることが、人生にとっての一番の失敗です。
私はモンブランという山が挑戦の場でしたが、皆さんそれぞれ自分の挑戦できる場所があるはずです。
失敗を恐れず、まずは挑戦してみましょう。
その先に、きっと新たな道は拓けるはずですよ!
記事投稿:国語科 高橋励