昨日であすなろカップが終了し、市民大会含めこれで3年生が完全に引退することになりました。
本当に頑張ってくれた3年生に感謝とこれからの活躍を期待します。テニスなどの個人競技の監督として一番つらいのは全員の試合を見ることができないということ。
同時に2・3展開で行われる個人戦はどちらかしかコーチングできませんし、観戦すらすることができません。
国体が終わり、1・2年生に焦点を置くことを決めた僕としては昨日の大会で悔しい思いをしてしまいました。
1年生ペアの試合でコーチングに入り、接戦のなか踏ん張る1年生につかなくてはいけない。
その離れたコートで最後まで頑張り続けた3年生女子・柴田の最後の試合が始まってしまった。
この3年生の女子の柴田は1年生から初心者ではじめ、先輩も後輩もいないなか一人で頑張り続けた子です。
途中でペアができ、高体連・国体と念願のダブルス出場を果たすが、ぺアが引退してしまい市民大会とあすなろカップは一人でも男子とともに最後まで頑張りたいと僕に伝えに来た子です。
初心者でペアもいないなか一人でつらい練習についてきた彼女はぼくのコーチ人生としてなにより大きな存在になりました。
遠くからでも試合が始まったことは知っていたが、今は1年生を優先するべきだと僕は心を鬼にしてそのままコーチングをつづけました。
必ず遅れてでもコーチングに入ってあげたい!という強い希望を持って・・・
そしてその1年生男子のダブルスと3年生女子のシングルスの試合は残酷にも同時に終了し、3年生女子は負けてしまいました。
試合を終えて控えベンチに戻り、柴田が「先生ー!私の試合なんで入ってくれなかったんですか~!負けたけどラリーがすごく続いて一番見てほしかったんですよ~!」
と走りよってきた女子部員に僕は謝ることしかできませんでした。
でも遠くからでもお前の頑張りはわかったし、今日の試合で柴田の価値は決まらないしなにより頑張り続けた姿を見てこれたからありがとう・・・と伝えました。
これからテニスなどの個人競技の監督を続けるのであれば本当に残酷な場面に遭遇することを覚悟していかなくてはならない。
そして隙間なくこれから部員を見守りつづけなくてはならない。
優先するべきは勝利よりもコートで走り回る部員の姿勢を支え続けること
頑張った3年生はそれをぼくに教えてくれました。
3年生お疲れ様でした!!
記事投稿:ソフトテニス部コーチ 田渕