前回は少し横にそれてしまいましたので、閑話休題・・・
今回は、回転について書いていきます!(まさかの前フリ無し(´・ω・`)なんかごめんなさい)
ベアリングが使われる箇所はすべて回転する場所ですが、交換しやすく違いが分かりやすいスプールベアリングをメインにしていきます。
高回転のベアリングに変えたらいいんだろっ!?って言われそうですが、今回着目するのはそれよりも根本的なベアリングサイズの違いによる回転の違いです。
現在、国内で流通するリールのスプールベアリングにおける主要サイズは、630・740・830・950・1030・1040・1150といったところでしょうか?
これらのベアリングはサイズこそ違えど、見た目はさほど変わりません。しかしながら回転は大きく異なります。
基本的にスプールベアリングは2個1組なので上記サイズの組合せになることがほとんどです。
同一サイズの組合せであれば回転特性も同じになります。
では、回転が異なるベアリングがセットになる場合はどうなるのでしょうか?
当然ロスが発生します・・・
二人三脚を思い浮かべてみるとわかりやすいつですね!ペアになる2人は歩幅や走るスピード・体格を揃えた方が早く走れます。大人と子供をペアにした場合は子供に合わせないと上手く走れません。(←大人が抱きかかえたら早い!ってのはナシですw)
これがスプールの回転中にも起きます!!
回るベアリングの回転を回らないベアリングの回転がスポイルさせてしまうんです。
たとえば、
なぜ、シマノ社製リールの多くがキャストしたとき気持ち良く飛ばせるのか?
なぜ、ダイワ社製SVスプールでスティーズ用のほうがルアーウェイトの下限がT3用よりも下なのか?
なぜ、ABU社製6500がフロッグを超遠投出来るのか?
遠心ブレーキだから・・・
G1ジュラルミンで軽いから・・・
フロッグやスプールが重いから・・・
理由はこれだけではないはずです。
もう、お気づきかもしれませんが、スプールベアリングが同じサイズのモノを採用されているからです。
どうして、本来なら1150サイズが入るところに新造パーツを使ってでも1030を入れるのか?
これはシャフト径が細くなることでスプールの軽量化にも繋がりますが、上記のリールに使われるベアリングのうち、外径10ミリのモノが安定して長く回り続けようとする(回転効率がいい)からです。
内蔵されているボールや内輪のサイズ・重量などのバランスが良いとも言えます。
ただし、タックルセッティング、使用するルアーによってベアリングサイズを変えることが有効なのは前々回に説明したとおりです。
ですが、同サイズにする事のメリットは計り知れません。
スプールベアリングのサイズはスプールシャフトの太さによって決まります。サイズを揃えるためには、シャフト径が同じである必要がありますが剛性が必要とされる場所なだけに同じ太さにできるかどうかは材質によっても左右されます。
スプール剛性というとラインを巻く部分に焦点が行きがちですが、シャフトも重要なのです。
例えば、ダイワ社製タトゥーラのスプールベアリングは1030×830という組合せですが、コレを現在テスト中のハイパーBBアクセル 1030AC(内蔵ベアリング:830)×830に交換して同径のベアリングにすると・・・
キャストフィール、飛距離、使用するルアーののウェイトレンジの下限が確実に向上します!マグネットブレーキはインダクトローターを固定しないと追いつかないほどです。
これは、回転効率が同調(シンクロ)した結果によるものと言えます。
また、完全に同径にできない機種であってもハイパーBBアクセルを使って回転効率をより近づけることが可能です。
いままであまり注目されなかったベアリングの回転効率・・・
これをある程度自由にイジることで、タックルバランスの向上を狙えるようになる日が着実に迫ってきています。
さて、いつまで続くか書いてる本人にもわからないのですが・・・
次は何にしましょうか(笑)?
・・・。
好みがすんごく分かれるアレにしておきましょうか!?
次回、『シールドとオープン』!!
続きます!