体を楽に使うと言う事 | スペイン1部でトレーナー10年 千葉 パフォーマンスを上げるにはまず体を楽に使えるようになる事 ケガする選手には同じ原因あり

スペイン1部でトレーナー10年 千葉 パフォーマンスを上げるにはまず体を楽に使えるようになる事 ケガする選手には同じ原因あり

スペインリーグで10年、Jリーグでのトレーナー時に、トップの選手はなにかしらケガを抱えてる選手多いものです
またケガをしない選手というのは、体を楽に動かす術を心得ています。ケガをしない体へ…

こんにちは!!

自分、チームのトレーナーをしてる
と言う事もあり、休みが合わず子供達の
学校行事等には参加出来ておりません、、


先日、2人の息子達(中2サッカーと小6野球)が、
上の子が地域トレセン、
下の子が市選抜チーム

に選ばれたとの事、、

で、た~~またま、休みが重なり、
活動を見に行きました、、

サッカーのトレセン活動は、
だいたいは知ってたので、
特に驚く事もなく集まった選手達で
交流の試合をしておりました、、


しかし、、野球の方は、、、

体格の大きな子を選び、
市から20人のみ選び、
それで活動していくとの事、、


ウチのチビも、どちらかと言うと
大きな方なので、それで選ばれた
のもあるんだろうな、、、

と思いつつ、サッカー以上に
野球の方は、肩、肘のケガには
注意ですね、、、
 

少年野球って、朝から夕方まで、
弁当持ってってやってますからね、、


もっとコンパクトに練習
できないもんかな、、と
いつも思ってしまいます、、



さらに親の手伝い等もあり、
自分が参加出来てないので、
ウチのも週末は疲れ切ってるのが、
申し訳ないかぎりです、、


2人の息子達に、直接指導はしませんが、、
(それはチームのコーチの方がする事なので、、) 

ケガだけはして欲しくはないので、
違和感とかあったら、言えよ、、
とだけは伝えてます。


本当、親として子供達に
ケガだけはさせたくはないと常々思います、、、




さて、本題です!


先日関わってる選手から、、
松井さん歩き方みて貰えますか、、
と言われました。


その彼は、自身のパフォーマンスを上げる為、
身体の動きに興味があり、ネットで見てたら
外国人選手の歩き方、、

というのが目に留まり、
股関節から歩き出してる、、
というのがどういう事なのか
知りたかったとの事です。


実は自分が、こういった体の使い方、、
に興味をもつようになったのは、
20年前にスペインに行った際に、
所属してたエスパニョールの選手達の

"動き"

を見てて、なんなんだろう
俺達と彼らのこの違いは、、から始まり、
まず先天的に骨格が違う、、
という事を知りました。

彼らはドタドタと歩かない、、、、
股関節を上手く使って動いてるんですよね、、
(と言っても彼らは意識してそう動いてはいない、、)


結論から言うと、彼らは我々のように、
膝主導で動いてないんですよね、、
股関節主導で動いてる、、


彼らは骨格上、骨盤が前傾してる事もあり、
足が付け根から振り出されて出て来る、、


それにより、もも前やふくらはぎの筋肉を
必要以上に使ってないんですよね、、 

向こうの選手をベッド上でみてた時、
まあもも前とふくらはぎが、
太くない選手が多かった事、、、
(全員ではないですが、、、)


要するに、もも前やふくらはぎを
そこまで使ってない、、、

とそれは、どういう事かと言えば、、

"足で踏ん張って動いてない"、、
という事なんです、、
(もちろん足は地面について支えてます)


踏ん張ってない、、と言うのは、
必要以上にと言う事です。


もちろん全員がそうではありませんが、
おっ!こいつの動きは、、と感じた選手達は
そのような動き方をしていました。


言い方を変えましょう、、、
股関節に足がある感じで、
地面と接地してるのは足ですが、
股関節でターン等をしてる、、
(股関節では踏ん張ってる、、
と言った方がいいのか、、)


切り返し等で、必要以上に
膝が曲がらず、ターンしてる。
膝の曲げ伸ばしではなく、

"股関節の曲げ伸ばし"

で動いてる。


股関節を意識して動くようになると、
もも前、ふくらはぎの負担が減り、
足の疲労度が変わります。


さらに、、、
股関節辺りにあると言われてる、
体の重心を少しでも意識して
動けるようになると、、、

"動きが変わります"

人間の骨盤の構造は、大腿骨が、
真下から垂直に接続してるのではなく、
120~130度の頚体角(斜めに骨盤のくぼみに
大腿骨の骨頭がはまってます)
を持って接続してます。

 




この骨盤と大腿骨の構造上、
例えばですが、、

左右のどちらかの骨盤を上げれば、
上げた側の足は付け根部分から、
"自然に" 前に振り出されます、、
(無駄な下肢の筋肉を使う事なしに)

膝を曲げて、足の筋肉を使って
もも上げして動こうとしない訳です。

こういう走り方(使い方)が出来れば、
足の疲労は減ります。


競技にもよりますが、、
サッカーという競技は、90分間出来るだけ
無駄な体力を使わないに越した事はありません。

動く、走るという行為にて、
無駄な体力は消費したくはありません。


もちろん試合の最後まで走り切れるために、
トレーニングして体力はつけます。


が、それをしても、無駄に消耗する
使い方をしてたら、最後までもちません。

サッカーで一番大切なのは、
ボールが来た時に、適切に処理、判断を
素早く行う事。


またボールがない時にも、
頭を使い適切なポショニングを取る事。

そしてここぞ、、という時に
最大の力を発揮させる事、、


苦しいフィジカルトレーニング、
ゲームトレーニングを行うのは
素晴らしい事であり、必要な事です。

そこで、少しでも体(下肢)にとって
楽な使い方を、知ってれば、それらの
トレーニングがもっと出来ると思いませんか?


そんな想いもあり、ケガから復帰していく
選手達のリハビリの中で、

切り返しダッシュ等をさせたりしますが、
ただ単にさせるのではなく、

こっちにターンする際は、
ここを使って、、

上半身と下半身をこう使おう、、

といった感じで、アジリティの
メニューの中で、そういった

"動き方"(使い方)を意識させ、

その動き方がどうなのか、
感じさせています。



この動きの方が楽だ、、と
感じてくれれば、あとは選手が
その後のトレーニングで
身に着けていくのみです。


その最初の部分で、歩く、、
というのは大切な事で、
冒頭の彼に、実際に歩かせ指導しました。

最初は難しい、、、と言ってましたが、
コツを掴むと、この感じか、、、と、

もも前、ふくらはぎの負担が
最小限なのを感じてくれました。
(こういうのが、育成期のスポーツ障害予防
 にもなると思っております)



さて来月ですが、6月の下旬に、
数年ぶりに

 

"講習会"

 

を開催致します。
また改めて告知させて頂きます!

ではでは!