久々のブログです、、、
先日、某整形外科で理学療法士やATの
方達に講習をしたのですが、時間的に伝え
る事が出来なかった部分を書いてみました。
体幹をしっかり鍛えて体を"安定"させる、、、
体幹が安定したからフォームが安定した、、、
といった事を良く聞きます。
それを見聞きした選手達、指導者の方達は、
そういいったトレーニングをすればいいんだ、、、
と思い行っているのが現状です。
それもありなのだと思いますが、、、
地球には重力というものがあります。
人間は進化の過程で、4本足から2本足へと
進化し、その2本足で立ち、動いています。
この重力に対し、前途のぶれない
"安定”を求める為、
体を強くするという考え方。
強靭な肉体を作り、ぶつかられても、
引っ張られても倒れない体に鍛える。
しかしながら、この考え方、その方が
よさそうに見えますが、いったんバランスを
崩されると、あっけなく崩れてしまいます。
それは人間が地球という
重力
がある環境の中で生きてるからです。
重力がある環境の中で、2本足で歩き、
動いてる訳で"安定"させる、させなければ、、、
でなく その"不安定"な状況をうまく利用し、
倒れない、崩れないような能力を得る事
ではと考えてます。
例えとして適切か分かりませんが、、、
以前何かの番組でみましたが、
超鉄筋コンクリートのビル(みるからに頑丈な)
は、確かに地震に対して強いのですが、
ある一定の揺れをこえると、もののみごとに
崩れていくそうです、、、
一方、日本に古くからある五重塔は、
その一定の揺れを超えても倒れない、、、
倒れない、崩れない為、しっかりと
地面を踏みしめてるのよりも、
いかなる外的要因に対し、常に前後左右に
体の重心を自由に移動させることが出来る能力、、
こういった部分を磨く事が大切でないかと思います。
重心で動き出す、、、
と言っても、感覚が分からない人が
多いのは当然です。
そういう動きをしてきてないし、
足で地面を蹴って体を強く動かそう、、、
とするのが身についてますから。
人間の体は60%が水分で出来てるそうで、
考え方としては皮ふという袋の中に60%もの
水分がある訳で、
その水袋を揺らして動き出す、、、
という感覚は、重心というのもを知るの
に良いかもしれません。
重力がある地球という不安的な場所に、
立って生活してる我々が、
その不安定さを失う事なく、動ける能力、、、
その不安定な状況下で、
うまく操作していくには、
背骨と骨盤が重要になり
背部にある伸筋群が重要になってきます。
なので、あらゆる種目の筋トレも、
全ては"背骨を動かす"為に行うべきです
(意識して、ベンチレスは大胸筋のTRだけど、
背骨も動いてるのです)
また、もう一つの骨盤ですが
"骨盤を縦に動かす”という事も、
重心を動かすという部分では重要な事です。
数年前順天堂大でトレーナーしてた際、
旗手選手が居ました(現セルティック所属)
彼の動きを初めて見た際、
スッスッと明らかに他の選手とは違う方向転換
をしており、驚いたのを覚えていますが、
彼は自然と骨盤を縦に使えてました。
体を安定させる、、
いや不安定の中にこそ、安定がある、、、
こういった事は、いつも考えさせられます。