先週は、月、火、水とクアラルンプールへ出張、木、金はホーチミンへ出張、土曜は成田に戻ってきて、そのまま姫路へGO!日本メンタルヘルス協会主催のアイランドツアーに参加し、月曜夜に帰ってきました。いやー、ハード!



クアラルンプールは、気候もいいし、綺麗だし、物価が安い!東京の3分の1くらいです。家が500万円くらいから買えます。ホーチミンは、もっと安い。普通の人のお給料は月200ドルくらいだから、10分の1ってイメージですかね。自転車だらけだったのが、バイクだらけに移行したところで、まだ車だらけにはなってない段階です。まだ道路とか電波、インフラも整備されきってないので、NEXT11といわれつつも、発展途上国だなあという印象です。ところどころ、フランス植民地時代の建物が残っていて、風流です。後は、個人的に中国、韓国、日本人はほとんど区別がつかないですが、(目の形がシュッとしてるくらいの差しか感じない)、ベトナム、マレーシア人は、外見は日本人とはやや違うものの、勤勉性や、他者を重んじるところ等、日本人と近いものがあるなあと感じました。慣れると結構住みやすそうです。



アイランドツアーでは、180人で姫路の無人島、家島に行ってきました。心理学の講座の団体なので、色んなアクティビティーをするんですが、ライフラインといって、横に人生の時間、縦軸に感情の起伏を書いて、これまでの自分の人生をトータルで振り返った上で、それを同じ部屋のメンバーに説明するアクティビティーがあります。初めて会った人に、自分の人生を全部話すわけですから、聞いていると、ほんと、人それぞれ。感情の起伏が底になっている人は、底の時期に、お父さんが無くなったという方や、両親が離婚して、家に帰れず、暴走族の副総長になり、シンナー、覚醒剤に手を出していたという人、出あったばかりなのに、自分の人生が丸裸になる感じで、深い中になります。昔の辛い時期を聞いた上で、「今度、子供が生まれます。」と聞くと、よかったねー、ほんとによかったねーって感じになります。



後は、手のアクティビティー。180人でペアを組んで、90組くらいできるんですが、相手の手の特徴を一分間くらいで覚えた後に、目隠しをして、180人がシャッフルした後で、無言で、自分のパートナーを探してくださいというワーク。見つかったと思った場合、相手の手を持ったまま、座る。相手もこの人だと思った場合は、相手も座る。この人じゃないと思ったときは、相手が座っても立ち去る、座った人は、目を開けて、円の外に出るというワークで、要は、マックス179人と握手しないとわかりません。かつ、手の感覚だけなので、運よくパートナーと出会えても、手の感覚だけでその人だと確信しないといけません。これを、真夏の炎天下で一時間。最初の10分くらいは、みんなもぞもぞ、もぞもぞ、なんか楽しい、遊びみたいな感じ。時々、見つかった人の歓声が聞こえます。が、ここで衛藤先生が語り始めます。


「あなた達が今していることには、いったい何の意味があるんでしょう。人生も、今のあなた方がしているように、目隠しをされて、手探りで進んでいるようなものです。あなたにとって、手探りで探し続けているものは何ですか。


夢ですか。


希望ですか。


仕事ですか。


パートナーですか。


愛ですか。


子供ですか。


本当に出会える、見つけてみせると心から信じている人たちは出会えます。でも、そう思っていないと絶対に出会えない。この人だと思って座ったけど、違った人、本当にこの人だと確信を持って座った?100%確信を持って座った?小さなところ、小さな行動にあなたの本質が表れます。こんなのできるわけないよ。この人が近いから、9割がたこの人だろう、このあたりで手をうつか、そんな風に思いませんでしたか。あなたはいつもそう?途中で諦めちゃうんだ。こんなの遊びだと思って参加してた?最初から無理だと思ってた?でも、そういうところに、あなたの本質が現れる。つらいよねー。暑いよねー。もうやめたいよねー。もう目隠しをとって、やめてもいいんだよ。どうせ遊びだし。でも、あなたのパートナーは、あなたが目隠しをとった後も、あなたの事を探し続けないといけない。それでもあなたはやめますか。もしくは、もうあなたのパートナーは、諦めて目隠しをとってしまったかもしれないよね。もしくは、間違えて、他のパートナーと座ってしまって、もう既にいないかもしれない。そしたら馬鹿みたいだよねー。だから、もうやめてもいいんだよ。目をあけてもいいんだ。でも、まだあなたのパートナーはあなたを探してるかもしれないよねー。さあ、どうしますか。あなたは、もう諦めますか。いつもそうですか。あなたはいつも諦めちゃうんだ。


夢もそう?


人生もそう?


今までそんな人生だった?


絶対出会える、相手も絶対探してくれてる、


そう信じる人、相手と、そして自分の人生を信じてる人だけが、自分の人生をつかめる。」


そんな衛藤先生の語りかけを聞きながらやっていると、最初の10分は遊び感覚だったはずなのに、徐々にみんな感慨深く、真剣になってきます。僕も最初の10分くらいで間違えて座ってしまったので、後50分は、自分を探してずっとさまようパートナーを50分間見つづけないといけなくて、申し訳ない気持ちで一杯になります。女性陣にいたっては、みつかった際、感動のあまり泣きはじめる人や、みつからない間、つらいのか、昔の自分のいろんな人生とオーバーラップしたのか、すすり泣きながら探している女性陣もたくさん出てきます。そうすると、今までは、この人じゃない、と思ったらすぐに手を離して通りすぎていた人たちも、お互い頑張ろう、頑張れ!という意味を込めて、パートナーじゃない相手に対しても、ぐっと手を握り締めてから去っていくようになります。この頃には、なんか、もう、すごい、連帯感の生まれたワークに生まれ変わっています。僕も、そんなみんなの姿や、衛藤先生の語りかけに、これまでの人生を色々と考えさせられました。とても意義深くて、印象に残るワークショップになりました。


後は、無人島でみんなで星空のワークや、泳いだり、カヤックこいだり、あっという間の2泊3日で、アクティビティー盛りだくさんの中、全く疲れない、むしろ元気になった3日間でした。都会にいると疲れるけど、自然の中で過ごす3日間は、逆にみんなや大自然からエネルギーを貰って、元気になる事が判明。あと、ランダムに参加したはずなのに、180名中、6名コモンビーターがいることも判明。ちゃっかり公演宣伝さしてもらいました。あー、楽しかった!