今日は日本メンタルヘルス協会の衛藤先生のお話を。


衛藤先生のお子さんが小さなころ、小児癌であることが判明し、一時、衛藤さん自身がカウンセリングができなくなったそうです。と、いうのも、


「うちの子は、勉強もしなくて成績も悪いし、帰ってきても口をきかないし」


というお母さんの言葉を聞くと、


「いいじゃないか。。。ただそこに居てくれるだけで。」と思ってしまい、


「息子と取っ組み合いのけんかをして、険悪だ」


という父親の相談を聞けば、


「うらやましいな。。。息子と取っ組み合いのけんかができるなんて。。。夢みたいだ。。」


と、聞いているだけで涙があふれてしまって、カウンセリングにならなかったそうです。


そんな状態をメンタルヘルス協会の受講生達も察し、


「先生、今はお子さんの病気に集中して、授業は休校して下さって大丈夫です。」


という暖かい声を頂き、しばらくの間、授業を休校することに決めたそうです。


ところが、衛藤先生の奥さんは


「あなたのことを必要としてくれている人たちがあなたのことを教室で待っているんでしょう。だから、あなたは講師をやめちゃだめ。続けて。」


と言ったそうです。


その後、お子さんは小児癌から奇跡的に回復され、現在は元気に過ごされているそうで、


「うちの子の残りの人生は、もうおまけみたいなもん。神様からの贈り物。だから、息子の成績が悪かろうが、なんだろうが、そんなことはもうどうでもいいことです。いやー、息子と取っ組み合いのけんかできて、幸せですよ!!」


とおっしゃっていました。生徒さんたちもさることながら、奥さんもまたすばらしいですね。。