今日は、昨日の続きのお話で、幸せのクラクションの標識を立てた方のお話です。
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「私は近所の高校のスポーツコーチをしています。妻と私はビーチに近いここが気に入っていて、近所の人との付き合いを楽しみ、ずっと幸せにくらしてきました。
少し前、妻は病気になりました。医者からは、もう打つ手が無い、あと四ヶ月、長くて六ヶ月と言われました。最初は二人ともショックを受け、怒りがこみ上げてきました。それから二人で抱き合って、来る日も来る日も泣いていました。そしてようやく、彼女の命が終わるのだということを受け入れたんです。妻は死の準備を始めました。病院用のベッドを部屋に入れて、一日中暗い中に横たわっていました。二人ともただ惨めでした。
ある晩、妻が痛みのためになかなか寝付けなかったとき、私はデッキに出て座っていました。絶望の淵に沈んでいくようでした。耐え難い心の痛みをこらえながら、ビーチへ向かう車が土手を渡っていく男を聞いていたのです。デッキへ座っていたそのとき、ふと思ったんです。妻が死に臨むとしても、幸せまで一緒に死ぬ必要はないと。実際、私達は幸せに取り囲まれている。ここからわずか100メートル足らずのところをビーチに向かう、何百万台という車の中にもたくさんの幸せがある。そこで私は標識を立てました。格別何の期待もしていませんでした。
ただ、車で通り過ぎる人たちに、自分達の幸せな時間を当然だと思ってほしくなかった。もう二度とこないかもしれない、愛する人と過ごす特別な時間を大切にして、今の幸せをかみしめてほしいと。」
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