今日はこんなお手紙です。


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37歳で車の免許を取った私に車を買ってくれてありがとう。ほどなく電柱にぶつけて凹ましてしまったけど、7万円の修理代を出してくれてありがとう。

この時「もう運転しちゃダメ」と言わないでくれてありがとう。おかげで近頃は少しはうまくなって、この間はトランクに車椅子を積んで90歳の母と伊豆へ河津桜を見に行ってきました。本当に車さまさまです。

庭にいっぱい木を植えてくれてありがとう。柿は一年おきに食べきれないほど実るし、山茶花、椿、白蓮、木蓮、山吹、雪柳、紫陽花、金木犀、銀木犀、千両に万両...。季節季節を楽しませてもらっています。昔、この庭は芝生だったなんて皆忘れています。子供用の砂場があったことも...。皆に「ちょっと繁り過ぎよ、切らなきゃ」と言われますが、「かわいそうで切れない」と言うあなたの優しさが大好きです。

次に、ごめんなさい。天ぷらが好物のあなた、中でも“イカ天”が大好き。それなのに「イカ天はハネるからエビにしちゃったよ」と時々変えてしまってごめんなさい。

別の時、「ゴボウも揚げて」と言ったあなたに、「無い。食べたかったら買って来て」と言ってしまってごめんなさい。そしたら本当にあなたは服を着替えてゴボウを買いに行きました。あの時のゴボウの天ぷら本当においしかったです。

A型のあなたとB型の私が結婚して25年と8カ月、よく辛抱してくれました。(25年×12カ月+8カ月)+25年×2回のボーナス=358回の給料袋、封も切らずに手渡してくれたことに大きなありがとう。そのたびに「ハイ、お父さんお小遣い」とまるで私が社長さんみたいでしたね。

子供が三人とも大学生だった年は大変でしたが、授業料を出せる幸せを感じていました。25歳、23歳、21歳と皆成人し、これからは彼、彼女等なりにやっていくことでしょう。

パソコンのマージャンばかりではコレステロール値も上がってしまいますよ。二人で歩いた谷川岳や栗駒山を思い出して、時には登山靴をはいて下さい。私は北は利尻富士、南は屋久島の官の浦岳等々、登りたい山がいっぱいあります。是非付き合って下さい。

あーあ「ありがとう」と「ごめんなさい」のつもりが、ついにはお願いになってしまいました。やっぱり自己中のB型でごめんなさい。


358枚の給料袋が、夫婦の歴史を刻んでいる。そこ込めれた歴史には、多くの喜怒哀楽がある。「ありがとう」「こめんなさい」の言葉に、「人生最高のラブレター」がある。


ー人生最高のラブレターよりー