『佐賀のがばいばあちゃん』でおなじみの島田洋七さんの中学校の時のお話です
中学三年生のとき、野球部の同級生が
修学旅行に行かないという話を聞いた彼は
『どうして修学旅行に行かないんだ』とたずねます。
同級生は、
『俺んちは貧乏だから、行けない…』
と寂しそうに話しました。
何とかしてあげたかった彼は、
野球部のみんなでアルバイトを始めます。
学校でアルバイトは禁止だったので、
先生に見つからないように働いたそうです。
みんなで一生懸命働いた結果、
修学旅行に必要なお金を集めて同級生に
渡す事ができました。
しかし、当日、同級生は修学旅行に来ませんでした。
彼が、『どうして来なかったんだ』と怒ると同級生は
『みんなで必死で働いてくれたお金を、
自分のために使うわけにはいかなかった。
これをみんなで使ってくれ…』
と言って、みんながくれたお金で買った
新品の野球道具を渡しました。
卒業式で校長先生が、
『卒業生の中に、学校で禁止していた
アルバイトをしていた人がいる。
とんでもないことだ。
けれども、彼らは自分のために働いたんじゃない、
友達のために働いた。
私は彼らがこの学校の卒業生だということを誇りに思う』
と挨拶をしました。