今日はこんなお話です。心を打たれました。。。
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1994年、F1の一時代を築いたアイルトン・セナのマシンがコンクリートの壁にぶつかって大破し、セナは命を失いました。そして、このマシンのすぐ後ろを追い立てるように走っていたのが、F1にフル参加して3年目のシューマッハでした。このレースで優勝した彼は、この年初めてワールドチャンピオンになりました。
勢いに乗る彼はその後も優勝を重ねますが、
「ふさわしいときにふさわしいマシンに乗れば、誰でも勝てる」
というような冷たく無感動な物言いをすることが多く、殆どの人は彼を人間味の薄い
冷たい男だと思っていました。冷徹な戦略眼と沈着冷静な態度から、マスメディアはSF映画の戦闘ロボット「ターミネーター」をもじって「シューミネーター」と彼を呼びました。
イタリアグランプリに優勝して、F1通算41勝目をシューマッハが達成した時、メディアの記者たちは信じられない光景を眼にします。41勝がアイルトン・セナの優勝回数と並んだという話を聞いた彼は、突然涙を流し、低い嗚咽の声を漏らしながら泣き始めました。
彼の目の前でセナの命を奪った6年前の事故以来、F1の第一人者の役割をセナから引き継ぐ覚悟でレースを続けていたからでした。
翌日のある新聞は、
「シューミー、我々は今、君のハートを理解した」
という見出しで、この出来事を伝えました。
シューマッハは引退を決めた最後のレースの前に、セナの墓を訪れています。
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