今日は、NGOのボランティアツアーに参加した方の体験談を紹介します。
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カンボジアには、地雷で足を失った子や、人身売買等、日本人の我々にはまったく想像できないような生活がまだまだあります。そんな辛い環境の中ですが、私が感動したNGO職員の事をお伝えします。
ボランティアの私が現地のNGOの職員の方と一緒に、ストリートチルドレンの生活保護をしていた時の事です。その日、私たちは小学校低学年くらいの男の子に出会いました。
「どうしてここにいるの?帰る場所はないの?」
私たちは生活保護の為の質問をし始めました。
NGO職員の方がその子に、
「何歳?」と聞くと、彼はこう呟きました。
「わからない。」
汚れた服に、裸足に黄ばんだTシャツと短パン。
物心付いたときからストリートで生きてきたこの子は、
なんと自分の誕生日さえ知らなかったのです。
当たり前に私たちは歳を重ねていくのに、
この子は親も知らなければ、自分の誕生日さえ知らない。。。
私は自分の胸を締め付けられる思いでした。
すると、その職員の方は、じっと男の子の目を見てから、
すっくと立ち上がり、夕方にもう一度来るから、
ここでもう一度会ってくれるか?と聞きました。
男の子は、頷きました。
あたりが暗くなり始めた頃、
職員の方が戻ってきました。
職員の方は男の子の目線まですっと屈み、
男の子の頭をなでながら、
かばんから何かを取り出しました。
なんと、それは小さいながらも、職員の方が
彼の為に用意したバースデーケーキでした。
「今日を君の誕生日にしよう。
今日から君は歳をカウントすればいい。」
その時、職員の方を見つめた男の子は、
初めて微笑みました。
私は、その微笑みが、カンボジアで見た一番素敵な笑顔だったと今でも思っています。
H.Nさんより
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