今日はこんなお話を紹介します。


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ー転んでも、何かを見つけて拾い、立ち上がるー


さあ、どの道を行こう

私が選んだのは西へ伸びる道だった。

越せそうにない川に出くわした。

でも、鋭い石をみつけて木を切り倒し、

橋をかけて川を渡った。


雨が降り出して寒くなった。

身は震え、あれこれ疑問がわきあがる。

でも、木の葉でかさを作ったので、

冷たい雨にぬれずにすんだ。


旅は予定より長引いて、

食べる物がなくなった。

夢をかなえずに飢え死にするよりはと

自力で釣りを覚えた。


木立のすぐ向こうに町が見えてきた。

ついにゴールに到達したのだ!

町の入り口にたどりついたが、

門には鍵がかかっていた。

門番は顔をしかめて私をあざけった。

「時間を無駄にしすぎたやつは入れない。

お前の名前は名簿に無い。」


人生に終止符が打たれたような気がした。

そこで初めて私は振り返り、

人生でたった一度だけ東を向いた。




私の目に入ったものは、

道々自分がやってきたこと、

乗り越えてきた障害物のすべてだった。



たとえ町には入れなくても、

成功しなかったということではないのだ。



川を渡る方法、雨の中でも濡れずにすむ方法を、

私は自力で身につけた。



たとえ苦痛をともなおうとも、

つねに心を開いておくべきことを学んだ。



来た道をふりかえりながら、私は悟った。



人生は単に生き抜くだけではないのだと。



私の成功は、到着する事にではなく、



旅の途中にあったのだ。



ー誰もが奇跡に巡り合うよりー