Die with zero

 

アメリカでベストセラーとなった本を読んでいます。

本のメッセージは、文字通り「ゼロで死ね」

貯蓄して資産を溜め込んで死ぬ人が多い現代社会において、

理想とすべきは自分が死ぬときに資産は残らないよう、

計画的に使ってこうぜってことです。

 

老後のため、将来の蓄え、子供のため、とにかくお金を溜め込んで

結局使うことなく相続されていく傾向は、日本だけではないようですね。

誰しも先行き不透明な未来を不安視するが故に、何となく貯めててしまいます。

 

それじゃあもったいないぜ!お金は使えるうちに使わなきゃ!

もちろん老後や子孫のために最低限は必要だぜ?

じゃあそれがいくらか把握しているか?NO!!

いつまでにいくら必要で、いくら使うべきなのか、ちゃんと計画立てようぜ!

ってことです。

 

この本の面白いところは、このような資産形成の話だけではありません。

 

死生観に対する考え方に非常に心打たれました。

 

人がその生涯を終えるとき、どんなことを考えるでしょう。

自分の一生を振り返るときに、何を思い浮かべますか?

 

そう「思い出」なのです。

 

家族に親戚、友達など人とのかかわり

楽しかったこと感動したこと様々な経験

そういった思い出に浸りながら、生涯を終えるのだと。

 

つまり人生の価値=思い出なのです。

 

どんだけお金があろうと、資産があろうと、結局最後に縋るのは思い出・・・

だから、人生は思い出の積み重ね

その思い出を作るために、作れるうちに、お金を使おう

子供の頃じゃないとできないことをたくさん経験しよう

若いうちに刺激的な出来事にたくさんめぐり合おう

 

なるほどそのとおりだなーと。

 

だからこそ、自分が死んだときに中年になった子供にお金を相続するよりも、

子供が小さいうちにたくさんの経験をさせてあげるためにお金を使ったほうが、

よりお金の価値が発揮されると。

 

なるほどなるほどーーーー。

 

「お金なんて貯めるのアホらしいから使ってしまおう」ということではなく、

自分の人生を、子孫の人生を豊かにするために、お金は使えるうちに使おうということ。

とても説得力がある内容でした。

 

そんなことよくよく考えれば当たり前のことなんですけどね。

意外と、子供のうちにそんなこと教えてくれる大人はいなかった。

 

勉強しよう、将来のためにいい学校に行こう、いい会社に入ってお金を稼ごう

 

もちろん大事なことなんだけど、

それよりももっと大事なことがあったんですよね。

 

実は私、前々からそのように考えていたフシはあって。

とにかく子供にはモノを与えるよりも、いろんな所に連れて行って、

いろんな景色を見せて、経験をさせて・・・ということを第一に考えてました。

自分がそういったこと、あまりさせてもらえなかったからなのかもしれません。

だから、子供にはしてあげなきゃって。

 

それがこの本を読んだことにより、いっそう身にしみました。

 

今からでも遅くない。

 

思い出をたくさん作ろう!!!

 

bye