我が社では創業当初から大事にしていたものがあります。
それは「原理原則」に従うことです。
会社の経営というものは、
筋の通った、道理にあう、世間一般の道徳に反しないものでなければ
決して上手くいかず、長続きしないはずです。
われわれはいわゆる経営の常識に頼ることはしません。
そこで私が社長に就任した時にまず行ったことは、
先代の物の考え方を理解することから始めました。
会社の歴史を自分の中に落とし込み、
二年間だけは先代がやってきたことを変えようとはしませんでした。
「借金をしない、手形は切らない、保証人にならない」
これらも先代から課されたルールでしたが、
私が破ることはありませんでした。
そうして、
ものの本質に基づいて判断をしていった結果が、
今に繋がっているのだと思います。