みなさん、こんばんは音譜 またまた真夜中に書いてしまいましたうっ。


初恋の話はブログに書いたこともあって、色々な人からその後を聞かれます。

ええ、その後、彼は夢には出なくなりました。


そして私は神戸にある、その人の骨が分骨されているお寺にも

きちんとおまいりに行ってきました。

狭くて細く折れ曲がった道を上らないといけなくて、お寺の住職さんが

「よく車で来れたなぁ、おたくさんみたいに、涼しげな顔をして

『こんにちは』なんて言う人はいないんですわ、第一声が『エライ道ですな』って

言わはりますわ」とびっくりするほど、確かにすごい道でしたが・・・。


今思えば、彼は自分の歩んだ人生を私に知ってほしかったのかなとも思います。

休診中の私にちょっと会いに来て励ましてくれたのかもしれません。


お寺参りで一区切りついた私は、その人のご実家に、お手紙を添えて、

コーヒーにも紅茶にも使えるジノリのカップをお贈りしました。

2客お揃いで、1客は私用に使っています。

彼の岸にいるその人と、川を挟んでたまには一緒にお茶してみたい・・・。

私のささやかな祈りにも近い、癒しの時間。

お姉様からお返事があり、なんとその人は、紅茶は私が大好きな

アールグレイが香りが良くて一番お好きだったとのこと。


実はその人はコーヒー党でしたが、高校生の頃はコーヒーがまだ苦手で

紅茶党だった私がお勧めしたのがアールグレイなのです。

同じものを好きでいてくれたことに、また涙が溢れました。

初めて自分のお小遣いで買った食器がティーポットというほど紅茶が好きで、

その人が家庭教師に来た日はそのポットで紅茶を淹れていました。

私は今でもそのティーポットを大切に持っていて、時々使っています。


高校時代は女子に対して無口で、大人しかったそうですから、

「彼が1週間と時間を空けずに手紙を書くなんて驚いた」と

高校時代3年間同級生だった方も本当にびっくりされていました。

お互いが初恋同士だったので、幼いながらも二人は真剣だったと思います。


突然のお別れの手紙の意味がわからなかった私は、

当然のように理由を尋ねる手紙を書きましたが、返事はありませんでした。

おそらくその人も、辛い決意をした以上、返事は出さないと決めたのでしょう。

でも私は、バンドのボーカルをやっていて、ライブなんかもしていたその人は、

神戸というオシャレな街に住んでいるうちに、綺麗な女性にも囲まれ、

故郷にいる高校生の私などと、ママゴトのような恋愛などできなくなって、

振られたのだと思っていました。その人なりの覚悟だったと今は思います。


今更ながらに考えたら、夏の部活の合宿にOBとして来ていたその人が、

秋休みまで待って、わざわざ地元に戻り、私に会いに来てくれたんですから、

やっぱりお互いにとても惹かれあっていたのだと思います。

そこまで思いあえた相手がいて、私はお互いに幸せだと思います。


現実には、今の私には彼氏がいて、彼氏はきっと懐の深い人なのでしょう。

多くの人に「すごく心の広い彼氏ですね」と言われるので本人に聞いてみました。

「ねぇ、心が広いの?」

「さぁ、そんなに広いかなぁ・・・」

「でも狭くはないよね?」

「そうかなぁ」

・・・きっととっても広いんだろうな、と心の中で思います。


彼氏からしたらむしろきちんと故郷に行ってすっきりしてほしかったそうです。

どんどん弱って、うつうつとしている私を見ているのが辛かったそうです。

「どうせ止めたって聞きやしないと思ってるんでしょ、こういう性格だから」と言うと

「それもあるけど、あの時は本当に心配だった」のだそうです。


これまでになくして1番ダメージが大きかったもの ブログネタ:これまでになくして1番ダメージが大きかったもの 参加中

今までで失って一番ダメージが大きかったものは、やはりその人の存在です泣

当時の私の生活をここで語ることはできませんが…

あの頃の私にとって、その人の存在がどれほど大切だったかはてなマーク

たぶんそれは、他人の想像をはるかに超えたものだろうと思いますあぅ~

父以外に、その人だけが、私の存在を温かく肯定してくれていた、そんな生活…


失くしたものを埋めるものなどあるはずもなく、心には空洞ができました泣

その空洞の近くには川が流れ、桜桜*の花びらがひらひらと舞い落ちているような・・・

私が自分の骨を灰にして桜桜*の樹の下に蒔いてほしいと思うようになったのは、

その人を失ってからだと思います汗

今も空洞は埋まりませんが、彼氏と出会ってから少し変わったかもしれませんキャンドル


生きていると辛いこともありますが、いつの間にか「時間」に癒されます。

この夏は、初恋の人の生き方を知って、当時の痛みも思い出しましたが、

それ以上に生きていくことについて考えさせらた、長い長い夏でした。


では今日はASKA(ちなみにその人の写真は私のリビングにも診察室の

机の上にもちゃんと置いてあり、患者さんの一人が「本当に似てますね点」と

言って驚かれていました)の「River」をお贈りします星ちゃん