初期設備ならオーナーが負担な場合が多い

 

元々賃貸物件を建てた時に初期設備としてエアコンや電子レンジ、洗濯機を置いている場合には、故障したらオーナーが負担してくれます。
賃貸の料金を決定する際にも、初期設備も入れての金額にしています。
そのため、故障が起きた時には、オーナーが負担をして支払ってくれるので、お金を出さずに済む場合が多いです。
特に、長年使っていると機器も限界を迎えやすく、経年劣化で故障します。
この場合は、入居者が故意に壊しているわけではないため、初期設備であればスムーズに故障費用を負担して直してもらえます。

 

初期設備でも入居者が負担のケースもある

 

基本的に初期設備が壊れてしまった場合はオーナーが修理代を負担しますが、消耗品の場合は入居者が負担します。
たとえば、初期設備が電池や電球を入れて使うものの場合、寿命が来て動かなくなったら買い替えるのは入居者です。
ほかにも、初期設備に不具合があることを知っていたにもかかわらず、その時点で放置していてさらに悪化させてしまった場合には、入居者負担になります。
時には、ほかの入居者を巻き込んでしまうケースもあるので、不具合を見つけたらすぐに伝えるようにしましょう。
ほかにも、わざと壊した時にも入居者負担になります。
小さい子どもやペットが落書きや爪とぎをして傷付けた場合もオーナーには負担してもらえません。

 

残置物は入居者が負担

 

一見初期設備のように見えるものの、中には残置物のケースもあります。
これは、前に住んでいた方が退去する際にそのまま置いていったもののため、初期設備ではありません。
そのため、賃貸の費用にも入っていないため、万が一壊れてしまい修理が必要になった場合は入居者が負担します。
重要事項説明書にも記載はされていますが、しっかりと見ておかないと初期設備だと勘違いして使ってしまうかもしれません。
いざ壊れた時、自分が負担しなければならないとわかり、困ってしまうでしょう。
さらに残置物は、無償貸与か無償譲渡かの違いもあります。
貸与の場合は勝手に処分することはできません。
譲渡の場合はもらったものになるため、自由にできます。

 

初期設備なのか残置物なのかを確認しておきましょう

 

賃貸に住んでいると突然エアコンがつかなくなってしまい困ってしまうケースもあるかもしれませんが、経年劣化で入居者に過失がなければオーナーが負担してくれます。
しかし、入居者に過失がある場合や残置物の場合は、入居者が負担しなければなりません。
賃貸を借りる時には、今ある設備が初期のものか残置物かチェックしておくといざという時も慌てずに済み安心です。