突然青少年のための大人の短編小説

タイトル「ペニスバンド・ロックンロール」

我らがペニスバンド部は専用グラウンドを持っている。
そこは屋根がついていて、高そうな壷と日本人形が玄関で出迎え、靴を脱いだらまずファブリーズをぶっ掛けられる。
リビングには50インチの液晶テレビがあり、庭には二羽ニワトリがいる。

簡単に言えば、田原俊彦先輩の実家だ。
ペニスバンド公式ルールブック(全3巻、1994年、朝日新聞社)によると、プッシーアナライザーは我が家を専用グラウンドとして使用しなければならないと書かれている。
それに則り、我が龍艦砲高校は比較的裕福な家庭で育ってあんまり苦労していない田原俊彦先輩が3年連続ぶっちぎりの得票数でプッシーアナライザーのポジションを不動のものにしていた。
ちなみに玄関にある高そうな壷だが、部活中に4度程割られ、今の壷は立派な安物とのこと。

僕は素人という事で、まず最初に与えられた課題があった。
右手に5本の指がある。それを口内に突っ込み、ふやけさせるといったものだ。
素人は相当な時間を要し、ある意味では根気のいる作業ではあるが、同期の高崎はわずか2分。
吉岡に至ってはこれを得意技として応用している事もあり、わずか30秒でふやけさせるのだから驚きだ。

「指しゃぶりを制するものはO型」

このような鉄則が、ペニスバンドという競技には存在する。
本当に、奥が深い競技であると、素直に思った。

そのような具合で、僕は毎日、先輩はもちろん、同期の2人とも全く別のメニューをこなす日々が続いた。

そんなある日だった。吉岡が妊娠したのだ。
相手は岡山ベネッセフォーエブリワンズの期待の超新星・森本アストラ選手だ。
アストラ選手は日本人とポーランド人のハーフで、特Aランクの大技「愛液と言うな。マン汁と言え。」シリーズ全39種を自在に使いこなし、その無尽蔵のスタミナと遅漏具合(つーかインポ)から「アストラ」の愛称で親しまれていた。
今だから言えるが、吉岡が産み落とした4つ子は、もれなく肌の色が黒かった。
吉岡はその夜から産休を取ることになった。

そしてペニスバンドロックンロール東京都予選を2週間後に控えた練習終了後のある日、火のついた蝋燭を専用グラウンドで振り回し、田原俊彦先輩が明らかに戸惑っているのを半笑いで見ているキャプテンから、次の練習試合の相手が決まった事が発表された。
相手はペニスバンドロックンロール新人戦ベスト8で聖ヤマハ・シスターズ女子高等部に敗れた鳥取県代表のフットルース工業高校。
このチームはポリネシアンハンターを置かないオールドファンには馴染みが深く、今では滅多に見られないポジションである中央に木偶の坊が3人並ぶシャンパンファイターを中心に、両サイドルチャドールの豊富な運動量と複雑な家庭環境のネガティブ思考がカギを握る「我侭なひざ下60センチ」という超攻撃的布陣で有名。
必要以上にダーティーな攻撃(試合中にウンコをしたり、それを食べたり塗ったり墓場まで持っていくとゴネたりする)を得意としているチームでもある。

高崎は言った。

「ならばウチは、ヨーロッパスタイルのダブルポリネシアンハンターを採用しましょう」

軽く頷いたキャプテンは、その後ベンチ入りメンバー15人を発表した。
3年、2年と順当にメンバーが発表され、残るベンチ枠は2人となった時に、僕はハッとなった。

「あと、高崎とネロンガ。」

ネロンガとは僕の部内でのニックネームだ。
まぁそんな事はどうでもイイ。
何故僕が選ばれたのか。明らかに僕は技術面でベンチ入りできなかった先輩達に劣っている。
現時点でマスターした技は最下級F級ランクの「夜の経営統合」と「中出ししても大丈夫な精子」の2つだけである。
明らかにボキャブラリーでも先輩より劣っている。

「な、何故僕がベンチ入りなんですか?」

僕はキャプテンに聞いた。
キャプテンは言った。

「何を勘違いしている。今のお前はただの『イケメン』だ。あと二週間で『本当にスケベなイケメン』になるのが前提でのベンチ入りだ」

僕は酷く嫌な予感がした。

この日の夜から僕は、キャプテンの家に泊まり込み、あの山王丸の「蟻と太陽と虫眼鏡」や栗林の「洗濯屋ケンちゃん」と並ぶS級ランクの超大技である「後姿 is cute」の特訓を受けるのであった。

それから、これまで実力は超高校級と言われた杉浦先輩が、父親の課長昇進とともに一戸建ての立派な家を建てる事となり、それが完成し、明後日に引越しが決まったおかげもあって、新しい専用グラウンドがそこに決まった。
ようやく遅れてきた天才がプッシーアナライザーのポジションを奪い取り、役者は揃った。

その時田原俊彦先輩は、両手に大きなお盆を持ち、全員分のオレンジジュースを乗せたまま固まっていた。
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タイトル「ペニスバンド・ロックンロール」

ペニスバンド部の新入部員は、僕を含めて3人だけであった。
そのうちの1人、高崎という男は中学時代に年一度のペニスバンドに魅せられた学生の為の祭典「ペニスバンド・ロックンロール」の前座で試合をした経験があるという男。
父親はプロペニスバンド球団・メコン川オールスターズ箱根支部の現監督で、昨年の天皇杯では常勝軍団・日光ギブミーチョコレーツを18-14で下して見事優勝を果たした。

高崎は小学校時代からペニスバンドという競技に魅せられ、中学の時には不動のポリネシアンハンター(野球で言うエースで4番に相当する)として活躍。
彼は中学時代から特Aランクとされる超難易度の高い「増田ドリラー」という技を使いこなし、都大会MVP、全国準優勝とベストナイン、ゴールデンペニー賞(野球で言うゴールデングラブ)を受賞したエリート中のエリート。
もう既にプロペニスバンド球団やたけし軍団、法の華三法行、オレンジ共済などのスカウトから注目されているようだ。

一方、もう1人の新入部員の吉岡という女は、ペニスバンドのストリートファイトと呼ばれる「猫ひろしと舘ひろし」という競技(通称ネコタチ)において、中学時代に全国を制した天才少女であった。
吉岡はその美貌から、「ネコタチのプリンセス」と呼ばれ、彼女がペニスバンド転向という知らせは、翌日のスポーツ紙の一面を賑わせた。
基本的に、このペニスバンドという競技には男女の区別は無い。
プロ人口ではむしろ、女子のプロ選手の方が多いほどだ。
そのため、吉岡も高崎と並んでプロ注目のスター候補生の1人として名を連ねていた。

そんな凄いのか凄くないのかよくわからない同期の2人の存在を知り、僕は目の前が真っ暗になった。
ただ、僕はまだ選ばれし人間である事に変わりはない。
負けるわけにはいかない。静かに闘争心に火がついた状態でもあった。

ちなみに我が高・私立龍艦砲高校の全部員は30名。
南高梅みちるキャプテンはもう既に「東北の乱交パーティー会場」の名で恐れられ、リーグ優勝2回、03年世界ブラスナックル&フィストファックリーグ選手権優勝という輝かしい成績を残しているプロペニスバンド球団「春霊のスピニングバードキック中にポーズボタンズ弘前別館」に、ドラフト1位指名される事が決定している。
この人が、僕に無理矢理入部届けを書かせた女性である。

キャプテンは努力家であった。
ライバルである姉妹校の私立龍原砲高校のキャプテン・山王丸ツネとは小学校時代からのライバルで、「美熟女」と称され、華麗な空中殺法と伝説のS級ランクの大技「蟻と太陽と虫眼鏡」を使いこなす山王丸とは対照的に、「ふぞろいな林檎」と称されていた。
キャプテンのペニスバンドに対する情熱はストイックという言葉そのものだった。
身の回りの道具は出来る限りペニスバンドで代用しており、先日1メートルはあろうかというペニスバンドに首輪(カリ輪と言った方が正しいのかもしれない)をつけて散歩をしていた所を目撃した時は、思わず声をかけ損ねたほどだ。

今年のテーマはやはり「打倒龍原砲」らしい。
昨年のペニスバンド・ロックンロール新人大会出場を賭けた関東大会決勝で、我が校は龍原砲と激突したらしい。
序盤こそレフトアタッカーの鮫島先輩の「女工哀史」が立て続けに決まり、センターヴァージンブレイカーの榊原先輩、プッシーアナライザーの田原俊彦先輩を中心とした守備陣の奮起により、龍原砲攻撃陣を完封していたが、第3ピリオド終盤にレフトヴァージンブレイカーの松岡先輩がペナルティエリア内で「リキュール類でわかめ酒」のファウルを取られ退場処分を受けると流れが変わり、その後何とか持ちこたえた我が校だったが、第4ピリオド終盤に美熟女・山王丸のSランクの大技「蟻と太陽と虫眼鏡」がペナルティエリア手前でフリーの状態で決まり逆転を許した。
最後の最後まで両サイドルチャドールの林先輩とトルネコ先輩が「即尺」の波状攻撃で龍原砲守備陣をかく乱するが、アタック陣が精彩を欠いた上に、度重なるチャージによって脱腸してしまった南高梅キャプテンのオリジナルホールド「イチジク浣腸及び肛門に関するチェック事項と罰則規定」も枠を捉える事はできずにタイムアップ。
惜しくもペニスバンド・ロックンロール出場を逃したのだった。

その後、龍原砲高校はペニスバンド・ロックンロール決勝まで勝ち進み、その決勝では絶対王者と呼ばれた聖ヤマハ・シスターズ女子高等部と球史に残る大熱戦を演じた。
結果は日光ギブミーチョコレーツの背番号69(サッカーでいう10番)ポリネシアンハンターで昨年のリーグ優勝に貢献したスーパースター・栗田選手の実の妹である栗林のS級ランクの伝説の大技「洗濯屋ケンちゃん」がゴールネットと龍原砲のプッシーアナライザーの黒木の心を揺らし、衝撃的な結末を迎えたのだった。
この試合で、聖ヤマハ・シスターズ女子高等部の守備陣が、山王丸の「蟻と太陽と虫眼鏡」を得意の守備陣形「スキューバーダイビング中に青姦。略してキ○ガイ」によって完璧に破った事は特筆すべき事であろう。

いずれにせよ、今度の都大会、そして関東大会は厳しい戦いが予想される。
僕はまだ入部2週間も経たない素人ではあるが、出来る限りチームメイトを支えたいと強く思った。
この頃、まさか僕がキャプテンとダブルポリネシアンハンターのポジションを任せられるなんて事を知る由も無かった…

突然青少年のための大人の短編小説

タイトル「ペニスバンド・ロックンロール」

天高くそびえるバナナの木の方に、僕は気配を感じた。
すると、肛門に枝がブッ刺された状態で、強面の男が泡を吹いて失神しているという有り得ない光景が飛び込んできた。

しかしながら、僕は仮にも日本のトップアイドルとして君臨する事になるであろう存在。
戸惑ってはいけない。いや、戸惑う必要なんて無いはずなのだ。
僕は選ばれし人間であるのだから、そんな事もたまにはあるだろう。

だが次の瞬間、肛門に枝がブッ刺さった状態でその強面の男が2回転半した所で僕は思った。

『ンなわけねぇだろ。』

僕の体を震えていた。
その場から逃げ出そうと思ったが、体が言う事をきかない。
体はわかっていたのだ。逃げてもどうしようもないという事を。
僕はあの日あの時、脳より体の方が優秀である事を悟った。

「!!!」
僕は肛門のあたりというよりは、露骨に肛門に異物が挿入されているような気がした。
気がしたのではない。

何か入っている…

すると突然、黒子が登場し(見えてないフリをするのが一流)暗幕が引かれ、無数のミラーボールが回りだした。
BGMはカルメンだった。何故か和太鼓の音まで聞こえてくる。
僕はとりあえず、肛門辺りというか露骨に肛門部分の異物を取り除く事が先決だと考え、その異物を鷲掴みにした。

明らかに男性器じゃないか…。

月並みな言葉で申し訳ないのだが、僕は処女を失った。
奪うことの快楽を誰よりも知っている僕は、その分失う事の虚しさがある事を知った。

恐る恐る僕は、この肉棒の主の顔を見ようとした。
しかし、マスクで覆われた状態で、その顔を確認する事はできない。
僕は肛門に肉棒を突き刺されたまま、その肉棒の主を殴ろうとしたが、もう既に僕の両腕はまた違う何者かに肉棒を握らされており、完全に肉便器包囲網が完成されている状況であった。
ピストン運動が始まって無い事が唯一の救いであろうか。

一方、僕とセックスをした2人の女子生徒は、いつの間にか壁に貼り付けられてペニスバンドを口と陰部に装着されており、三角頭巾とサングラスをかけただけの全裸の女性達に両腕を中心にポスターカラーで落書きをされていた。

すると突然扉が開き、両肩、両乳首、両膝、両肘にペニスバンド、陰部に吉野家の大盛丼の器を乗せ、レッドウィングのブーツを履き、天狗のお面をはめた長髪の女性が入ってきた。
その女性は僕に、一枚の紙を手渡しこう言った。

「名前を書くまで、お前のアナルは我らのモノじゃ」

僕はもう、口でペンをくわえ、急いでその紙に名前を書いた。
それが大きな間違いだったんだ。

ペニスバンド部入部が決まった。
そして僕のこの悪夢のような3年間のゴングが鳴らされたのだった・・・

そろそろこのブログを更新してみようかという気分になりました。

改めましてこんばんわ。

年中タミフルを服用しているような精神状態と巷で噂になっている僕ですが、ただ単純にネガティブなだけのゲーハーなので気になさらないでください。

久々の更新がmixiからの転載というのは最低かもしれませんが、意外に個人的に気にいっている話なので、いずれ完結まで持っていきたいと思います。


突然青少年のための大人の短編(じゃなくなってきた)小説

タイトル「ペニスバンド・ロックンロール」


僕は自分で言うのもアレだが、極めてイケメンの部類に入る人間である。
15歳で身長180センチを越え、そのルックスは「隙が無い男前」と称されている。
父親は大学時代に1200人の女性と同時にヒモ契約を結び、その中で最も胸が大きかった母親と結婚した。
母親は家柄もよく、趣味は華を生ける事とボランティア活動。
元々泣かず飛ばずの5流アイドルで、自分の事は「ペストちゃん」と呼ばせるかなりの電波が入ったアバズレ女で、オメコの中心から1,5センチの所に大きなホクロがあるのがキュートらしい。

そんな両親を持つ僕だから、母乳よりもマン汁を先にすすった事は言うまでも無い。
所謂、僕はスケコマシというヤツだ。
早速入学式をバックれて、今はヤンチャしてる風の2年女子を2人捕まえ、学校内を案内させている。
出会って5分も経たないウチにリモコンローターを装着させているといえば、どれだけ僕がスケコマシなのかわかってもらえるだろう。

突然だが、僕はリア・ディゾンが好みの女性だ。
と言うより、マジタレに成り得る可能性がある女性はリア・ディゾンオンリーと言ってもイイ。
一日何通も送られているであろうファンレターに返信があったのは世界広しと言えど僕だけであって、もう年内には彼女にとって特別な存在になるような気がしている。

「とりあえず、セックスは部室ですよね。」
僕はそう嫌味の無い笑顔で言うと、彼女達は頬を赤らめながら頷いた。
この高校はまだ歴史の浅い高校で、来年創立10周年を迎える程度のヤリマンとバカスポーツマンの宝庫であった。
そのため、どの建物もキレイな状態で、部室も例外ではない。

が、全部で30室はあろうかという部室の中において、一部屋だけ不気味な雰囲気を漂わせている扉がある。
窓はガラスではなくカラフルなセロファンを貼り付けており、やや傾いている表札には「バナナ農園」と書かれている。

「ここにしましょうか。」
僕は迷わず、この部屋を選んだ。
将来質素な生活を心がける愚民どもが羨むような貴族となる僕なのだから、高校初セックスはそれなりにハクの付くエピソードが欲しいからだ。

「こ、ここはダメ…」
2匹のメスは顔を真っ青にし、命乞いをするかのような表情で僕に訴えかけてきた。
僕はこれまで、セックスに関してノーを突きつけられた事はない。
僕の辞書に、他人のノーという意思表示は存在せず、僕がゴーサインを出せば、その全ての答えはイエスでしか有り得ない。
高校一発目のセックスにおいて、僕は軽い屈辱を味わったと同時に、これまでにない興奮がこみ上げてきた。
嫌がるメスブタ二匹を無理矢理妙ちくりんな部屋にぶち込みセックスをする。
何度も言うが、高校一発目のセックスとしては申し分ない状況である。

「なら、僕は別にイイんですよ。」
僕の笑顔の返答に、彼女達は困惑の表情を見せ、互いの顔を見合わせた。
この僕を巡って僕を通さない彼女達の空気に嫌気が差し、僕は口笛で森高千里の「渡良瀬橋」を吹きながら、その場を立ち去ろうとした。
すると、彼女達はオレの制服を掴み、緊張の面持ちでこう言った。

「…どうなっても…責任は取れないよ?」
僕は無言で彼女達の首根っこを掴み、部室の中に放り込んだ。
部室の中は、4月とは思えぬほどの熱気でむせ返っていた。
エアコンの設定温度は35度、他に3台の加湿器が置かれ、部屋の真ん中にはバナナの木が一本見事に生えていた。
壁には歴代の横綱の生写真(全員何故かピースサイン)が飾られていたが、第60代の双羽黒の写真には「バカ」「ウンコ」などの初歩的悪口が所狭しと書かれていた。
とにかく部屋の中が暑い。
僕はエアコンを切り、衣服を脱ぎ捨てパンツ一丁になった。

「君達も脱いだらどう?」
僕は軽くハミチンしながら、彼女達に全裸になるよう促した。
渋々服を脱ぎ始める彼女達を見て、僕は征服感で充たされ始めていた。
近頃はもう、セックスなんてのはどうでもよくなってきたのだ。

この後僕は、「しゃぶれ」「乗れ」「代われ」という言葉以外は発していない。
プレイは大したコメントをするまでも無く終了し、僕がパンツを穿こうしたその時だった。

「ぶべらぁぁぁ!!!」
何者かの断末魔の叫びが部屋にこだまし、僕の背筋がピンと伸びた。
この声は外からの声では無い。
明らかにこの室内から聞こえた声だ。

しかし、僕は冷静だった。
高校最初のセックスである。
それがどこぞの変態に覗かれていたという勲章までも手に入れたのだから。
むしろ喜ぶべき事態だと思った。
だが…次の瞬間、僕は見てはいけないものを見てしまう事になるのだった…

ひねりの無い答えに正座して痺れた足がプラスされ、僕は足の痺れがとれたらクソジジイを殺そうとまで考えた。

話を続けると、クソジジイはインポになるまでは、とにかくモテまくっていたらしい。

そんな頃に出会った一人の女性がいて、名前は幸子と言った。

幸子とクソジジイは25歳ほど歳が離れており、クソジジイは数多くいる愛人の1人程度にしか考えていなかったそうだ。

ある日の事だった。

2人でいつものようにコインロッカーに隠してあるエッチな小道具入りジュラルミンケースを取りに行く際に、1人の男と出くわした。

どうやら男は幸子と近々結婚する事になっていた男で、クソジジイは面倒なことには巻き込まれたくないと思い、

「キミのような青い目をした青いボウヤの大事な人にちょっかい出してすまなかったね。今日でもう会わないからお幸せに。」

と言い残し、それ以降本当に幸子と会うことは無かった。


しかし、話はそれでは終わらない。

何とその男は、クソジジイの実の息子だったのだ。

その話はその後モメにモメた末に、クソジジイは金で解決したそうで、一応の形で決着は付いたかに思えた。

しかし、それから幸子が産んだ娘が、何とクソジジイの子供だという事が判明したので事態はとんでもない方向に動き出す。

それに激昂したクソジジイの息子は、自分の婚約相手である幸子を殺し、その足でクソジジイを殺しにきた。

クソジジイは先の出来事のように常人離れした力を持っており、アッサリと息子を返り討ちにし、命乞いをする息子に二度と自分と関わらない事を約束させ、再び金銭で解決した。


だが、息子の復讐は終わる事は無かった。自分と血の繋がってない娘を「キャサリン」と名づけ、小さい頃からクソジジイに復讐をする事が自分の宿命であると教え込んだのだ。

クソジジイがそんなキャサリンと会ったのは5年前の息子の葬式の時だった。

クソジジイはもう、その頃になると若い頃にムチャクチャやっていた事を後悔していたそうだ。

「悪い事をした分は、自分が死ぬまでにしっかりと返ってくる事をよく学んだ。後はワシがそれを受け入れるだけじゃ。」

シリアスモードに入ったクソジジイのこの言葉は印象的で、僕は胸をエグられるような気がした。

「その時、キャサリンと何かあったんですか?」

僕も何故か声を絞り出すように聞いた。

「いや、何も無かった。ただ、すれ違い様にキャサリンはこう言った。『いつか必ず』と。その時のキャサリンの表情はまるで機械のようで、ぼんやりと見えた『PTSD88148814』という製造番号らしきモノが頭からずっと離れないんじゃ。」

そう言うと、老人は先ほど拾い上げたプレートを取り出し、僕に見せた。

そこには『PTSD88148814』の刻印がされており、それを確認した僕は突然頭が割れそうになり、酷い吐き気と悪寒に襲われた。

続く。

「これは…キャサリン…」

現場に到着したクソジジイはそう言ったきり、一枚のプレートを手にとり黙り込んだ。

「キャサリンって誰ですか?多分マブくてボインですよね?」

僕はあえて冷静さを装い、どんな状況でも焦らず、自分のペースを貫く男を装い、突拍子にもない質問を投げてみた。

これには後々考えれば深い意味があったのかもしれない。

が、その時の僕に限っては全くもって深い意味は無かった。

要するにクソジジイの言動は記憶喪失の僕から見ても異常で、普通に関わったら損をする事が目に見えていた為に、あえてこのような対応を続けたというワケだ。

「とにかくここは危ない。公共機関は信用ならんから、歩いてワシの家に非難しよう。それから、お前の彼女も避難させた方がいいだろう。今から電話しなさい。」

僕の心は明らかに不服で満たされてはいたが、死ぬのは怖いし、何より解明しなければならない謎が多すぎた。

仕方なく、クソジジイに従う事にしたのだ。

清美には初めてメールというものを使って用件と住所を送っておいた。


クソジジイの家までは小一時間かかった。

バスや電車を使えば一瞬だったと思うが、あえてクソジジイがそれを使用しなかったのには深い理由があるように思えて追求せずにいた。

クソジジイの家は意外にも洋風で、庭には二羽ニワトリがいた。

玄関の暗証番号付きのドアを開けると、クソジジイの奥さんが出迎えてくれた。

「いよいよですね。」

どうやら奥さんは状況を把握しているらしい。

「長距離歩いて喉も渇いたでしょう?今カルピスの原液でも出すから、リビングにあがってくださいな。」

とにかく、奥さんも相当だという事がよく理解できた。

しかしながらそれ以上の興味は特に無く、僕は直感的に奥さんは僕の中で既にフェードアウトした事を察した。


リビングは20畳位あり、ホコリひとつ落ちていない綺麗な状態だった。

奥さんはキッチンでカルピスの原液を入れてこちらに持ってくる際に、足の小指を冷蔵庫のカドにぶつけ、苦痛に顔を歪めながら、何故かミゾオチあたりを押さえて倒れ込んだ。

そんな奥さんを見て、クソジジイは5回程「死ね」と言った。

僕も恐る恐るだがクレッシェンド気味に3回程「死ね」と言った。


そんな奥さんは放っておいて、僕はとりあえずキャサリンについてクソジジイに訊ねた。

クソジジイは俯いたまましばらく黙り込み、俯き加減で突然僕の目を見てこう言った。

「キャサリンはワシの娘なんじゃ。」

話を聞くとこういう事だ。

クソジジイには5人の子供が居て、そのうちの3人は奥さんの腹から生まれた子供で、今はそれぞれ自立して平和に暮らしているらしい。

もう2人のうちの1人の子供は戦後間もない廃墟と化した東京で出会い、一夜限りの付き合いでできてしまった子供で、相手はイギリス人だったそうだ。

名前はもちろん、顔もほとんど覚えていないそのイギリス人とはその日以来顔を合わす事は無かったそうなのだが、とにかくその時のセックスは「鬼畜米英」のテーマの下に燃えまくったらしい。

その話をするクソジジイの生き生きした様子は癇に障ったが、とにかく今は得られるだけ情報を得る事が先決だと、握り締めた拳を震わせながら聞いた。

「で、それとキャサリンはどういう関係があるんですか?」

クソジジイはまた俯き加減のニュートラル・ポジションに戻り、搾り出すように声を出した。

「その生まれた子供の幸せを奪ったのはワシなんじゃ。」


続く。

おはようございます。一睡もしないまま、ブログに手をつけてしまった事、人知れず神に向かって土下座します。

本当に生きていてごめんなさい。ごっちぇです。

昨日、ソフトバンクホークスの王貞治監督が4回目の正力松太郎賞を受賞され、記者会見に姿を現しましたが、僕は異変に気付きました。

手術の為に入院するまでの王さんの印象としては、その名の通りアッチの方では凄まじい破壊力を持ったビッグ・ベースボーラーだという事。

常日頃からムツゴロウさんと肩を並べるセックス・シンボルの2大巨頭だと考えておりました。


僕は小学生の頃、近所の駄菓子屋さんの入り口に貼られたオロナミンCのステッカーに登場する現役時代の王貞治を見てオナニーを覚えた特異な体質を持つ人間(カテゴリー的には)です。

王さんのその姿は勇ましく、日本男児として、または性コミュニティの一員としての自覚をハッキリ芽生えさせてくださったのは紛れもない事実です。

現役時代の王貞治を知らない人間ですが、確実にいつ何時誰が相手でも玉袋を膨らませていそうなそのオーラは、間違いなく世代を越えて僕達少年の心に強い何かを生んでくれたはず。

しかし、昨日僕は思いました。

「退院後、元気な姿…」なんていう報道はあまりに偏りうそ臭く、僕は一人の男子としてハッキリといいます。


王貞治 is dead.


WBCで宙を舞った時の王さんは、イチローよりも松坂よりも、もちろん川崎ムネリンよりも圧倒的なセックスオーラを漂わせていて、それは見る者に深い感動と感激を与えるだけに留まらず、僕の一番デリケートな問題にまでも浸透し、涙がこぼれました。

そんな王さんがシーズン途中に緊急入院。

僕はその時覚悟したのかもしれません。

「性界の王」がインポになる事を…。


昨日の記者会見を見て、僕は日本の山積みになっている問題が先送りされてしまうような気がしました。

王さんのその目は何とも例え難い、僕のようなチンポがそれなりに機能してしまう猿には映らないような何かがハッキリと映っており、それだけでなく、僕達には絶対に聞こえない音や感じられない空気までも、王さんの五感その他は感じとっていた様子でした。

今僕がどれだけ「これが素晴らしい!あれが素晴らしい!」と様々な芸術を手に取り騒いだ所で、世の中そんなに劇的変化は訪れません。

そこには必ず、破廉恥な思想や女子やノンケの人達を相手にしたアピールが存在してしまう為です。

これはきっと、同世代を含めて干支で2周程度まで上の人達ならば共通しているはずで、そんな人間に芸術の「げ」の字もわかるはずが無いんです。

チンポを介した芸術なんぞはこの世には存在しません。

しかし、悲しい事にこの世は異性とハメる事を前提とした似非芸術が氾濫し、それが芸術として地位を確立してしまっているのが現状なのです。

世界各国で評価される音楽、絵画、彫刻、衣服、デザイナーズマンション、オシャレローター…その全てはチンポ無しでは評価に値しないのです。

僕は派手に思いました。チンポなんて百害あって一利無し、と。

僕達男子は残念な事に生まれつきチンポという有効期限付きの付属品を縫いつけられて生を授かってしまった事は仕方ありません。

大事なのはチンポが動くうちはでしゃばらないという事です。

有効期限はいつか切れます。切れるまでが勝負ではありません。切れてからが勝負なのです。

これは男性のみならず、女性の協力がある程度必要です。

セックスの時は、思いっきりチンカスを舌で絡め取り、全ての羞恥心を捨てて相手に「出させる」事を意識してください。

そうした一種の献身的・奉仕的な心が、何十年か先に女が終了した時、本当の意味での芸術がよく理解できると思います。

芸術は一日にしてならず。生涯賭けて積み重ね、ようやく理解し何かを残せるという事を肝に銘じてください。


説教臭くなりましたが、最後にムツゴロウさんの神秘について軽く語って終わりにします。

ムツゴロウさんはインポだと思います。

ただ、ムツゴロウさんにとってインポか否かはさほど問題ではなく、醸し出す鬼畜オーラが異常すぎる為に、あの歳まで助平な存在でいられるというカラクリです。


「鬼畜、インポに屈せず」


これはあの有名なネロ皇帝が残した言葉ですが、この言葉で何も感銘を受けない歴史家や芸術家は、さっさと田舎に隠れて農業に勤しむ事をオススメいたします。

その老人は立ち止まり、深く腰を落とすと、杖を華麗に操り始めた。

その姿はまるで宙を自由に舞う蝶のようで、鋭い眼光は肉食獣にも見えた。

ボーガンは見事なまでに弾かれた。

一発、二発、さんぱ…

…何故か三発目のボーガンは見事に左足大腿部に命中し、老人はその場に倒れこんだ。

僕は今更ながら、とんでもない事をしてしまったと思い、急いで老人の元へ向かった。

バンドエイドと練り辛子をズボンのポケットに押し込んで。


現場に到着すると、老人はガンコな職人のように真剣な表情で止血作業を行っていた。

「すいません。大丈夫なわけないですよね?」

僕は特に悪びれた素振りを見せず、老人を気遣った。

「いやいや。戦争で負った心の傷に比べれば屁みたいなもんじゃ。」

老人は軽く青ざめた表情で強がってみせた。

「大丈夫なわけないじゃないですか。バカですか?」

軽く呆れた僕は、自分のやってしまった事なんて覚えていなかった。

実際はそうでは無いにしても、老人の何かを思い出したような満足そうな顔を見てしまうと、むしろイイ事をやったとまで錯覚してしまうから面白い。

「何で最後の一発は当たってしまったんですか?やっぱりクソジジイになったからですか?」

僕は失礼覚悟でハッキリと言ってやった。

記憶を飛ばした僕にとって、年齢というのはさほど意味は無いような気がしたからだ。

「…二発目と三発目の間に…弾が一発混じってたんだ。」

老人の言ってる事は間違いでは無かった。

倒れこんでいる老人のすぐ足元には、確実に拳銃の弾が落ちていたのだ。

「一体誰が…」

僕は言葉を詰まらせた。同時に、無意味に僕を含む2人の人間に同時に命を狙われた老人が気の毒に思えた。

「まぁ、心配はいらんよ。久しぶりにいい運動が出来たから、お礼にお昼ご飯を奢らせてもらうよ。」

僕は老人の傷口にバンドエイドを貼り、

「辛子は塗っておきますか?」

と聞くと、老人はコメカミあたりに青筋を立てて、引きつった笑顔で首を横に振った。

僕はそんな老人を見て、少し照れた。


老人の名前は「マッカーサー・テトロドトキシン・重雄」という名で、

「略して“ジーコ”と呼んでくれ。」

と言ったので、クソジジイと呼ぶことにした。

僕はこのクソジジイが只者では無いと思ったので、偽名を教えた。

「ほう。荻野純平かぁ。荻野という戦友がいたなぁ…。アイツは人を使うのが上手かったなぁ。満州で2000人の軍隊を組織して、各地で連戦連勝を重ねていた最強部隊のひとつだったが…終戦後帰ってきたあの軍隊で唯一命を落としたのはアイツだけだったな。」

僕は凄くカッコ悪いと思った。カッコ悪いとしか思えなかった。

戦争経験者の戦争の話は長くなると厄介なので、早々にその話を切り上げ、僕は清美の話をした。

クソジジイは真剣な表情で話を聞いてくれていたが、僕がカレーを作った時の話をすると、様子が一変した。

「昼はカレーだ!何が何でもカレーだ!カレーがダメでもカレー!カレーはカレー!!」

そう言って、僕と清美が住んでいる家に向かって歩き始めた。

どうやら僕は、クソジジイにカレーを作らされるらしい。

まぁ、それは別に嫌では無かったし、むしろ僕は人に料理を振舞う事が好きだった上、やっぱり冷静に考えると見ず知らずに人にボーガンを打ち込むのはマズイと思ったので、この程度で許されるなら喜んでという感じだった。


ドラッグストアの前を右折し、ようやくマンションが見えた時だった。

「…伏せろ!!!」

クソジジイが突然叫び、僕にそう指示した。

その瞬間、マンションは大爆発を起こし、爆風はこちらまで飛んできた。

すると、呆気にとられる一般人を尻目に、クソジジイは猛然とマンションに向かい走りだし、僕はわけもわからずクソジジイに続いた。


続く。

「セイヤ!!」







この声を聞いたのを最後に、僕は記憶の全てを失ってしまった。

自分の名前はもちろん、今まで付き合ってきた女性、仕事、口座の暗証番号から靴のサイズまで、キレイさっぱり忘れてしまった。

あの日から半年が経ったが、まだ世の中の全て、いや、日常生活の手を伸ばさなければならない事さえも疑問に感じてしまう。

ただ、僕はひとつだけ忘れていない言葉があった。

ある一冊の本の、特に気にも留めなかった一節が、換気扇のガンコ汚れのようにこびりついて仕方がない。

「一番不幸な事は、親から授かったこの世で唯一無二の名前を忘れる事だ。」


記憶が飛ぶ以前に付き合っていた女性が幸いにも名乗り出てくれたおかげで、僕は一番の不幸からは逃れられたらしい。

僕の名前は「萩野純平」という名らしい。

親元を離れ、10年が経ち、昼間は少林寺拳法の先生、夜は出張ホストをやっていたらしい。

親の名前も、居場所もわからない。

彼女である清美は特別美人では無いが、愛嬌があり、僕よりも4つ歳が下で、仕事は六本木ヒルズとか言うわけのわからんデカイ建物の何階かで、受付をやっているらしい。

僕が記憶を飛ばしてしまった日は、丁度付き合って1週間が経過した時だったらしい。

その為に友人はもちろん、親の名前や居場所を知っているはずも無かった。


半年経った今も、まともにコミュニケーションがとれず、ぼんやりと外を眺めながら道を歩く人達を見ている事が多い。

半年間で随分と景色は変わるものだ。

木が枯れた。草が枯れた。雲の形も変わったし、街行く人々も歳を取った。


僕は清美が居なければ一人だった。

そんな事を思うと、清美に情が沸いた。

それは段々と、僕の考えや性格が自分の中で理解していけば行くほどに、その感情は大きくなっていた。

清美がいなければ、僕はこの先、生きていく事ができない。

清美はもう、僕の中で「女」ではなかった。恩人だった。

僕は清美の言う事なら何でも素直に聞き入れたし、清美は清美で僕に気を遣ってか、色々な事を社会復帰の為に教えてくれた。

掃除、洗濯、あと料理も覚えた。

僕はぼんやりと外を眺めている時間の他は、料理本を読んでいる事が多かった。

僕は毎日、朝起きると朝ごはんを作る。

自分でも、大分上手くなったと思う。

清美は僕よりも30分ほど後に起きてきて、いつも僕の料理を褒めてくれる。

清美を会社に送った後、僕は軽く部屋の掃除をし、洗濯物が溜まっていたら洗濯をする。

あとの時間は無に近い。脳は記憶をなくしているが、どうやら体には僕の30年余りの記憶が染み付いているらしい。

外をぼんやり眺めていると体がどんどん軽くなり、急に全身の感覚が敏感になったりする。

軽く100メートルはあろうかと思う距離で歩く人達の声が鮮明に聞こえる。

走る車の車内のBGMが鮮明に聞こえる。

キンモクセイのニオイをかき分けるように、歩く人々の体臭が飛び込んでくる。

胸の大きな女性の乳首が見える。いや、これは明らかに服を着ていない。

僕は清美に毎日の報告を欠かさなかった。

僕の作った料理を食べながら、それを熱心に聞いてくれている清美は、僕の事を随分と心配そうに見ていた。

食後には2人で紅茶を飲みながら、映画を見たり、音楽を聴いたりしながら、ゆっくり確実に流れる時間を愉しんでいる。

お風呂に入ると、後は眠るだけ。

僕はお風呂が大嫌いだった。眠る事が大嫌いだからだ。

電気を消すと、清美はいつも僕に抱きついてくる。

何がしたいのかはよくわからないが、僕は下半身に熱いものを感じ、体が火照って仕方が無かった。

僕は清美を押し退けると、そのまま清美は怒った顔で僕に背を向けて眠ってしまう。

それでも僕の体の火照りは静まる事は無く、後日別々の布団で寝られるように清美に言った。


そんな楽しくもなければ辛くもない、平凡でも退屈でもない毎日は嫌いでも好きでもなかった。

ほんの小さな変化に気がつくたびに、僕は何かを思い、その事で何かを失っていくような気がしていた。

変わらない僕と変わっていく世界。

季節の移り変わりや毎日同じ時間に歩く人々も、日々変わっているのだ。

そんな中で、清美も変わった。

朝ごはんを食べない日が続き、僕の話に興味を示さなくなり、帰宅時間も少しずつ遅くなった。

家に帰らない日もあった。僕に文句を言う事も増えた。僕の料理を褒めなくなった。


あの日も清美は帰ってこなかった。朝起きても、清美の姿は無かった。

最近購入した携帯電話というヤツに、メールというヤツがあり、

「今日は早めに帰るから」

とだけ、清美からのメッセージがあった。

何故か酷く嫌な予感がした。

心臓が破裂しそうになり、息が苦しくなった。

僕はその場に倒れこみ、血を吐いた。

血は暖かかった。ニオイは生きている事を感じさせてくれた。

僕は窓を開け、10時半前後にいつも杖をついて歩く老人に向かって、ボーガンを3発打ち込んだ…。

続く。


何だこれwwwwwソッコー終了の悪寒wwwww

どうも。ご無沙汰しています。ジャン・ポールのごっちぇさんです。

更新を停止し、この一ヶ月間何をしていましたかと申しますと、このブログが非常に面倒くさい事になったわけです。

特に最近の北朝鮮絡みのネタは自由に扱うのが難しく、僕のおかげで核がどうのってなると非常に多くの人々に迷惑をかけてしまう可能性が高いので、この辺りで終了した方がいいですよっていうメッセージを計549通頂きました。

人生完璧に諦めている僕でも、他人に迷惑をかける事はやっぱり死ぬより怖いので、この一ヶ月間戦いながら出した結論が「終了」という事です。


近々新作書くyo!