【リスペクトするアスリート】栄花直輝選手 | スポーツクラブの支配人のブログ

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スポーツクラブ・カルチャーセンター・フットサルコートの支配人です。

こんにちは。


支配人の北村純です。


ついつい、剣道となると、夢中になってしまいます。

色々とネットで見ていると、

そういえば、栄花選手のエピソードもあった!

と思い出しました。


10年近く前のお話になるのですが…


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だいぶ前なのですが、NHKで【ただ一撃にかける】という

栄花選手のドキュメントがありました。


北村は、これを見て号泣したのを覚えてます。

きっと、今見ても号泣ですね。

感動できることがあるだけでもシアワセです!



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2003年の第12回剣道世界選手権大会で、日本の大将をつとめた栄花直輝選手。

ハイライトは、男子団体の決勝。大将戦で決着が着かず、史上初の代表者戦となったそうです。

過去、日本は優勝を逃したことはなかったのですが、

近年は外国選手も力をつけてきており、

僅差での勝利が続いていたのです。

韓国が強敵だった。身長180cm以上の大型選手を揃え、

「今回は体力や技術でなく、精神を鍛えてきました」と韓国勢は自信ありげでした。


韓国には、無類の強さを誇る選手がいました。

団体戦で日本選手に負けたことがなかったのでした。

対するは、日本の大将、栄花直輝選手。身長170cm足らずの小兵剣士でした。

その代表戦で栄花選手が決めた技は、もう、どのようにお伝えしたらいいのか…
試合終了後、観ていた外国人選手が泣きながら、

栄花選手に抱きつく場面は忘れられません。



話はさかのぼり、6年前のこと。


1997年の世界選手権大会。万全のコンディションで臨んだ栄花選手は、

予選でしか使ってもらえなかった。チームは優勝したが、その晩ホテルで悔し泣きしたのです。

その時から、皆を納得させる実績が欲しくて、欲しくて、勝つことだけを追い求めたのです。

1999年の全日本選手権。準々決勝で、「平成の超人」宮崎選手と対戦。

事実上の決勝戦と言われた試合。

栄花さんが練りに練った作戦通りの展開で、宮崎選手が得意の面に来るところを返して胴を打った!

とった!と思ったら、旗は3本とも宮崎選手に上がっていたのです。

何故負けたのか?

試合後、ビデオを観て栄花さんは、自分も宮崎選手の「面あり」だなと思ったそうです。

考えてみると、自分は作戦を練って、胴を打ったけれど、宮崎選手は相手の胴を警戒したりせず、

その瞬間、その一本に賭けて、捨て切って打った。その違いなのではないかと思ったそうです。


それから---
何を栄花選手は始めたと思いますか?

掃除なのです!

毎朝7時、誰もいない道場に通うようになったのです。

150畳の道場を30分かけて一心に磨く。初めて竹刀を握った頃にかえって、ぞうきんがけからはじめたのです。

少しずつ見えてきたのは、勝とうとする心の未熟さ。

「勝ちにこだわっていると、無心の技というか、求めているところが出ない」と、

当時を振り返りながら、栄花さんは語られたそうです。



「勝負へのこだわりを断つため」
「初めて竹刀を握った頃の原点に還るため」
「勝ちたいと云う意思を棄てるため」


そして、翌2000年の全日本選手権。栄花さんは、決勝で再び宮崎選手と対戦するのです。

ここで、栄花さんが決めた技もすごい。

日本の大将にふさわしいと、皆に思わせた一本。



栄花直輝さんは、超人に敗れたのちに大きく成長して世界の覇者となったのでした。

「勝ってよかった、苦しかった」

世界大会直後におっしゃっていた言葉。



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北村が携わっている支配人という立場に置き換えることは、

大変おこがましいのかもしれませんが、

非常に似ていると思うのです。


結果を出したい、売上を伸ばしたい、評価されたい、

もちろん毎日毎日数字を追っていると、

どんどん欲が出てきます。


「人として正しく生きることは難しい」

とも栄花選手はおっしゃっていました。


北村は、まだまだ勉強しなければならないことがたくさんあります。