先月から始まった、明治神宮の手水舎に掲げられている明治天皇御製・昭憲皇太后御歌をご紹介するコーナー🤗


今回は11月の和歌をご紹介しようと思います!💁‍♂️

因みに、、11月3日「文化の日」は、明治神宮の例祭でした🙌

明治天皇のお誕生日にあたり、戦前は「明治節」として祝日でしたが戦後になって文化の日と改められました。


尚、御製(ぎょせい)とは天皇陛下が作られた歌を、御歌(みうた)とは皇后陛下が作られた歌を指します👆



①南手水舎



御製 述懐(明治40年)

よこしまに思ひな入りそ世の中に

すすまむ道ははかどらずとも


思い通りに進まないからといって、世の中をよこしまなものだと思い込んではいけない。

という、いつの時代にも通ずる人生の教えですよね😌

「な…そ」は「〜してはいけない」という副詞です👆



御歌 述懐(明治43年)

おほけなき君の惠のかしこさは

忘るるまなし老いにける身も


「おほけなし」は「畏れ多い」という意味です。

畏れ多くも陛下の御恵・御慈しみの尊さ・ありがたさは、老いてしまったこの身にも忘れる暇がありません。

明治天皇のお人柄が偲ばれる、皇太后陛下の御歌です😌


②東手水舎



御製 雁(明治25年)

秋ふかきねやのうちまで聞ゆなり

あかつきがたにわたるかりがね


「かりがね」は「雁の鳴き声」の意です👆

雁は『枕草子』に「秋は夕暮れ。〜〜雁などのつらねたるが、いと小さく見ゆるはいとをかし」とある通り、秋の情景の一つのようですね🌾



御歌 夕雲(明治23年)

夕日かげうつろひぬらむ紅葉山

たなびく雲も赤くみえたる


「夕日」「紅葉」「赤く染まる雲」と、日本人なら誰もが秋をすぐに連想させる御歌ですよね🍁🌇


③西手水舎



御製 暮秋野(明治32年)

千草みなうつろひはてておくつゆの

光も寒くみゆるのべかな


すっかり紅葉してしまった晩秋の情景が浮かびます。

晩秋から初冬にかけての肌寒さが伝わってきますが、今年の冬は暖冬になりそうですね☀️



御歌 菊(明治16年)

霜むすぶにはの白菊花よりも

下葉のいろぞまづかはりける


白菊の花よりも、霜によって葉っぱの色が花が咲く前に変わってしまう

といった歌でしょうか?🤔


日に日に寒さが増して来たので、東京に霜が降りるのも近いかもしれませんね⛄️

日増しに紅葉も進んでいるようですので、寒さ対策をしつつお出かけされてみてはいかがでしょうか!😊