さて、今回は前回に続いて明治神宮の手水舎に掲げられている10月の明治天皇御製・昭憲皇太后御歌についてご紹介したいと思います!💁♂️
前回について振り返りたい方、まだ読んでいない方は、こちらをご覧下さい!
早速、見ていきましょう!!
②東手水舎
御製 稻(明治11年以前)
はるかにも秋の田のもをながむれば
いろこき稻に夕日さすなり
遠くに広がる秋の田んぼに夕日がさしているという情景が、すぐに頭に浮かびますよね🌾
まさに、日本の秋を象徴する原風景です。
御歌 秋鳥(明治24年)
かしの實もたえずこぼれて風寒き
野なかのもりにもずぞ鳴くなる
樫の実が絶えることなく落ちる程の風という描写に、昭憲皇太后の御心同様寒さを感じますよね🍵
結句の「もずぞ鳴くなる」に、晩秋の寂しさを何処となく感じます。
③西手水舎
御製 秋瀧(明治36年)
山ふかく紅葉狩してはからずも
まだ世にしらぬ瀧をみしかな
紅葉狩りで、思いがけずまだ世間には知られていない瀧を見た明治天皇の感動が伝わってくるようです☺️
どんな美しい瀧か、とても気になりますよね✨
御歌 菊(明治19年)
ふるさとの秋をとひこしをりしもあれ
かきねの菊のさかりなりけり
皇太后陛下がふるさとである京都に行啓されたちょうどその季節、菊が満開だった様子を詠まれたものです🌼
千年の都に咲く菊花はどんなに美しいのでしょうか…
以上、10月の明治天皇御製・昭憲皇太后御歌をご紹介致しました!
今後、出来れば毎月お伝えしていきたいなと思います🤗
この投稿を通して、少しでも和歌や古語に興味を持つ方が出来たならば嬉しい限りです🙇