2023年5月31日(水) 雨のち晴れ
今日の大阪は、昨日の雨が朝には止んで晴れの予報でしたが、お昼過ぎまで雨は止まず午後から少し晴れてきました。梅雨入りして台風も近づき、明日以降またお天気は崩れる模様です。
仕事が休みの水曜日、朝から晴れの天気予報だったのでいつもの長居植物園に紫陽花の写真を撮りに行こうと思っていましたが、なかなか雨が止まないのでブログの記事を書くことにしました。
今週の日曜日は、先週に続いてフェスティバルホールにクラシックのコンサートに行ってきました。
今回のコンサートは『ストラディヴァリウス サミット・コンサート 2023』。
世界最高峰の銘器『ストラディヴァリウス』のヴァイオリン、ヴィオラ、チェロを、世界最高峰のオーケストラ『ベルリンフィルハーモニー管弦楽団』のメンバーで編成された『ベルリン・フィルハーモニック・ストラディヴァリ・ソロイツ』が演奏するコンサートです。
出 演 : ベルリン・フィルハーモニック・ストラディヴァリ・ソロイツ
プログラム:
モーツァルト:ディヴェルティメント ニ長調 KV.136 (125a)
J.S.バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043
ヴィヴァルディ:2つのチェロのための協奏曲 ト短調 RV.531
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集「和声と創意の試み」より「四季」作品8
最近日帰りバス旅行にハマっている嫁さんが旅行会社のウエブサイトを色々探していると、ホテルのレストランでランチの後、この『ストラディヴァリウス サミット・コンサート 2023』を鑑賞するというコースを見つけて(バス旅行じゃないけど)、申し込みました。
ランチとクラシック・コンサートのシリーズ第3弾です(笑)。
『串揚げランチとクラシック・コンサート』
まず『ANAクラウンプラザホテル大阪』のロビーに集合、コンサートのチケットをもらってからホテルのレストランでランチです。
ホテルのレストラン『串揚げ 春夏秋冬』で串揚げのランチコースです。
前菜と野菜盛り
串揚げ5本
生ビールは別料金です^^
串揚げ5本のコースかと思っていたら、後からもう5本出てきて計10本でした。
じゃこ飯と赤だし。
そしてデザートのシャーベット(イチゴ)。
お店のウエブサイトを確認したら串揚げ10本のランチは¥3380ですが、写真を見ると微妙に前菜や串揚げの種類が違っていましたので、廉価版なのかもしれません。
でも、おなかいっぱいになりました。美味しかったです。
ランチの後は、各自でフェスティバルホールへ向かいます(徒歩8分)。
『ストラディヴァリウス』とは、17~18世紀にイタリアの弦楽器職人アントニオ・ストラディバリとその2人の息子が作成した弦楽器のことです。彼らの作ったヴァイオリンはその音質の美しさと優れた演奏性が高く評価され、世界中の音楽家や演奏者にとって最も理想的な楽器の一つとされています。また、ヴァイオリンだけでなく、ヴィオラやチェロなどの弦楽器も制作しています。
『ストラディヴァリウス』と言えば、クラシックに興味がない人でも「ものすごく高価なバイオリン」という事で知られているのではないでしょうか。
現存するストラディバリウスの弦楽器は、全部で約700挺ほどであり、約300年前の楽器が姿形を変えず、演奏可能な状態で残るということは類い稀な事であり、楽器としての価値と骨董的な価値が相まって非常に高価となっているのです。
今回の公演では、世界最高傑作のヴィオラといわれる幻の名器「グスタフ・マーラー」(1672年製作)、日本人が初めて所有したストラディヴァリウス ヴァイオリン「キング・ジョージIII」(1710年製作)をはじめとする、ヴァイオリン7台、ヴィオラ2台、チェロ2台の合計11台の『ストラディヴァリウス』が使用されています。
その楽器の総額は、100億円ともいわれているそうです。
それにコントラバス(ストラディヴァリウスは存在しない)とチェンバロを合わせた13人編成です。
座席はS席の「2階L3列6番・7番」。2階席左横のエリアですが、中央の席よりステージには近くて、同じS席でも良い席とイマイチの席がありますが比較的良い席だと思いました。
S席は¥13000ですが、今回のツアーで申し込んだらランチが付いているにもかかわらず、チケット表示価格より少し安い価格でした。普通にチケットを購入するのに比べて、これはめちゃお得でした。
ほぼ満席に近かったので、不人気なコンサートのチケットを投げ売りしているわけでもなく、この価格設定は謎でした。
座席からステージはこんな風に見えます。
世界最高峰の銘器『ストラディヴァリウス』を、世界最高峰のオーケストラ『ベルリンフィルハーモニー管弦楽団』の弦楽器奏者たちが演奏するのですから、こんなに贅沢なコンサートは他にありませんね。
プログラム1曲目は、
『モーツァルト:ディヴェルティメント ニ長調 KV.136 (125a)』
これはとても有名な曲で、冒頭部分は多くの方が聞いたことがあるのではないでしょうか。
2曲目は、
『J.S.バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043』
2本のヴァイオリンが対話するように奏でられる旋律が心地良かったです。
3曲目は、
『ヴィヴァルディ:2つのチェロのための協奏曲 ト短調 RV.531』
この曲も、2本のチェロの対話でした。今回のコンサートのプログラムでは、いちばんのお気に入りかな。
休憩の後、4曲目は、
『ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集「和声と創意の試み」より「四季」作品8』
これは『ヴィヴァルディの四季』という曲名で超有名な曲ですよね。特に「春」の冒頭部分はどなたでも聴いたことがあると思います^^
ヴァイオリン協奏曲集「和声と創意の試み」より「四季」という曲名だったんですね、知りませんでした。
いろんな場面で頻繁に耳にする曲ですが、生演奏を聴くのは初めてですし、それどころか音楽鑑賞として全曲通して聴いたのは初めてカモ。
春、夏、秋、冬と、バイオリンのソリストがそれぞれ交代して演奏していましたが、そもそもこの曲、バイオリン協奏曲だったんだって初めて認識しました(^^;)
演奏者ごとにそれぞれ特徴があって、良く知っている曲ではありますが、今まで聴いた曲とは全く違う印象を感じました。
やっぱり、ライブは良いですよね(^▽^)/
そしてアンコールは・・・何と3曲も!
1.チャイコフスキー:弦楽セレナーデ ハ長調 Op.48 第2楽章 ワルツ
2.グリーグ:「ホルベアの時代より」前奏曲
3.マスネ:タイスの瞑想曲
指揮者のいるオーケストラだったら、プログラム最後の曲が終わると指揮者が舞台袖に出て行き、アンコールの拍手に促され舞台に戻りまた出ていくを数回繰り返してアンコール曲の演奏というパターンですが、本公演は指揮者がいない小編成ですので、奏者全員が楽器を持って何度も舞台を行ったり来たり^^
でも、さすがにコントラバスは舞台に置いたままでした(チェンバロは当然ですが・・)。
2回目のアンコールでは、観客はスタンディングオベーション。アンコール2曲目が終わると、コントラバス奏者は大きな楽器を持って舞台袖に。
さらにスタンディングオベーションに答えて皆さんが舞台に戻ってきたときには、コントラバスは持っていませんでした。
鳴りやまない拍手に、さらにアンコール3曲目へ。奏者の皆さんが譜面台の前に立つと会場がどよめきましたが、コントラバス奏者が走って舞台袖にはけていくのを見て爆笑・・・大きな楽器を抱えて舞台へ戻ってくるのを見て、大拍手!
演出なのか、本当に3曲目は予定していなかったのか・・(o^―^o)
(ちなみにアンコール曲は3曲とも、別の公演でプログラムに入っている曲でした。)
高校時代にブラスバンドでフレンチホルンを演奏していたので、金管楽器が大好きでクラシックのコンサートと言えば大編成のフルオーケストラが好みでしたが、弦楽器だけの編成や室内楽も良いですね。
今回のコンサートは、合計11台の『ストラディヴァリウス』による演奏が売りだと思いますが、僕程度の耳でははっきり言って違いは判らないと思います。芸能人格付けチェックではないですけど(笑)。
でも、あの「ベルリンフィル」のメンバーの演奏、その違いは分かる気がしました。素晴らしい演奏でした。
今年は11月にベルリンフィルが来日します。大阪にも来ますので行きたいとは思いますが・・・・チケット代は目玉が飛び出るぐらいなんでしょうねぇ・・・。
おわり。