田村心です!!

上海から帰国しました。

そして
「僕のヒーローアカデミア」The "Ultra" Stage
全公演が終了しました。

ここまで皆で駆け抜けることができてホッとしています。良かった。

たくさんの応援をありがとうございました。

出演が決まったときはとても嬉しかったです。週刊少年ジャンプ連載作品の主人公をやらせていただけるなんてどれだけ幸せなことなんでしょう。

同時に世界的に人気がある作品なので不安や焦りもありました。

デクをやりたかった方がたくさんいるだろうし、舞台化が発表された時にデクをやるんじゃないかと噂されている方たちはすごい方ばかりで、今自分にできることを精一杯やるしかない、と思いつつやっぱり怖かったです。

そんな自分でしたが周りに支えていただきながら、力をもらいながらデクとして生きることができました。

自分自身デクと重なる部分がたくさんあって、デクの気持ちが痛いほどわかるし、心から言えるセリフや、歌える歌詞がたくさんありました。



そして2度目の主演という立場。

「君は真ん中じゃないね」

と昔言われたことがあって
どうしてそんなことを言われなくちゃいけないんだろう、と思いながらもどこかでずっと気にしている自分がいて、だから主演、座長というものは色んなことを感じる立場であり、特別な思いで日々過ごしていました。

そういう自分が過去に言われて嫌だったこととか、悔しかったこと、なにも持っていなくて、なにもできなかった頃のことを「ヒロステ」期間によく思い出していました。そういう部分も役者として、デクとして武器になるなと思えました。自分の弱い部分と向き合えました。


デクをやっていてあんなに感情に任せてお芝居をしたり、歌を歌えたことは今までなかったのでなにか新しい感覚を掴んだ気がします。


デクのまっすぐさにたくさん勇気や元気をもらって、背中を押されていました。


デクを演じて得ることがたくさんありました。楽しくて幸せでたまらなかったです。






カンパニーも本当に素敵でした。

知り合いがいないという状況が初舞台ぶりだったので、作風も相まって稽古初日は入学式前のドキドキわくわく感みたいなものがありました。

キャリアがある方ばかりだったので
この中でどう戦っていけるだろう
と日々考えていました。

自分が悩んでいると
「心は前だけ見ていればいい。周りの俺らがおもしろくするから」
と色んな方が言ってくれました。

特に飯田役の広樹くんがその言葉をよく言ってくれました。その言葉通りに広樹くんはどんどんお芝居を変えたり、案を出したりして周りを引っ張っていましたし、刺激をくれました。ヒロステに広樹くんがいて良かったと思えることがたくさんありました。

あとは
「周りのお芝居が良くなればデクのお芝居もよくなるから」と周りのお芝居の熱量がどんどん上がっていって、その熱に応えなきゃ、必死に食らいついて行かなきゃと毎公演全力で臨んでいました。

原作で周りから影響を受けてデクが変わるように、自分も周りから影響や刺激を受けてお芝居をすることができました。特に二幕がそうだったなと感じます。

あとは爆豪役のりょーちゃん。
デクとの関係性が大事なキャラクターなのでどんな方がキャスティングされたんだろうと思っていました。初めて会った日の直感で「あ、仲良くなれるな」と感じました。その通り仲良くなってたくさんの時間を一緒に過ごしました。「ヒロステ」をこんな風にしたいね、もっとこうしたいよねって夜中まで話していた日々が懐かしいです。りょーちゃんは自分から見て色んなことをすぐにこなせる役者だと思います。なので見ていて嫌悪はなかったけど(笑)焦りや、憧れ、原作でデクがかっちゃんに対して感じるそれと同じようなものを日々感じていました。爆豪がりょーちゃんで良かったと心から思えます。


そして演出の元吉さん。
考えていることがすごくて「ヒロアカ」の世界観をどう表現するんだろうと思っていましたが「そんな方法があるのか!!」と思わされる毎日で日々稽古が楽しかったです。原作通りだけど原作とは違う舞台ならではの表現をたくさん詰め込んだ「ヒロアカ」ができたなと思います。そして役者のことをすごく考えて、大切にしてくださる方で「誇りを持って舞台に立ってください。」という元吉さんの言葉が忘れられません。またご一緒できるように精進します。



日々みんなで支えて助け合うキャスト。

トラブルや、劇場が変わって出てくる問題などを僕らの気づかないところで修正してくださるスタッフさん。

僕らがキャラクターになれる、それでいて動きやすさ、着替えやすさを追求したウィッグ、衣装、小道具を作ってくださるスタッフさん。

他にもたくさんの方に支えられて僕らは舞台に立てています。

本当にいいカンパニーでした。
大好きなカンパニーです。




そして
初めての海外公演。

海外で公演ができること
そして以前スタッフとして参加した作品で来た劇場に立てること

自分にとっては二重の嬉しさがありました。


海外でどんな反応なんだろう..
と思いながらの初日でしたが想像以上の歓声と拍手でそれが最初から最後まで続くので僕らが驚いてしまいました。国内でもそうでしたがお客様からパワーをもらいました。


お客様のリアクションが凄すぎて困惑した部分もありましたが、作品の芯を持って、今まで積み重ねてきたものを信じて熱量をしっかり出せば言葉は違えど「ヒロステ」が伝わると信じていました。


「作品の芯をしっかり持つ。そうすれば自分がどんなコンディションでも、お客様のリアクションがいつもと違くても、心だけはズレないから。いつもと同じものができる。」


自分の初舞台で先輩が言っていた言葉です。
携帯のメモにずっと残しているんです。
この言葉を毎日思い出していました。


あ、自分の初舞台が
「ちっちゃな英雄(ヒーロー)」
そして今回
「僕のヒーローアカデミア」

ヒーロー繋がり。
この感じちょっと嬉しい。
いくつになってもヒーローはかっこいいし憧れます。


海外公演を経て、海外での盛り上がりを体感して2.5次元作品の可能性を感じました。この感覚は海外公演をやらせていただいた役者にしか分からない感覚だと思うのでこの感覚を大切にして責任と誇りを持ってこれからも2.5次元作品に関わらせていただけたらと思いました。たくさんの2.5次元作品が作られる中、海外で公演をやれる作品は限られているので貴重な経験をさせていただきました。2.5次元というジャンルがもっともっと広がっていったら嬉しいです。


初演にして海外公演をできる
「ヒロステ」に関われたことを誇りに思います。

「ヒロステ」が2.5次元作品を代表する作品になってほしいです。たくさんの方に愛される作品になってほしいです。

観劇していただいた皆さんの中に「何か」が残っていたら嬉しいです。雄英の生徒たちはまだヒーローの卵だけど、見る人によってどのキャラクターもヒーローなんだと思います。「ヒロステ」の生徒たちの姿も皆さんの心に何かを残せていたら嬉しいです。まさに「みんな誰かのためのヒーロー」です。


雄英の生徒皆が本気でヒーローを目指すように、自分も役者として精進しなくてはと思います。



そしてなによりも
原作の「ヒロアカ」
がすごいです。

稽古期間から数えきれないくらい原作を読みましたが何度読んでも胸が熱くなります。たくさんの夢と希望をくれます。大好きなシーンがたくさんあります。

何度も原作から力をもらいました。

こんな素敵な世界を描かれている堀越先生に最大の敬意を払いこれからも「ヒロアカ」の大ファンでいたいと思います。自分にとって生涯大切で、思い入れのある作品になること間違いないです。



終わってしまった寂しさもありつつ
また皆と会えるような気もしつつ
だからこそ成長しなくてはと思えます。



また皆と会えますように。
ありがとうございました。



さらに向こうへ!!!
プルスウルトラ!!!!!!!

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#ヒロアカ #ヒロステ