木曜日は国立で稽古。
子どもクラスから。
ここの所、最近の稽古は天真五相とそれを理解するための空手。
ところで、子どもの心身の健全な発達のためには、足腰を使う事が重要です。
空手なら、蹴り技をたくさんやると良いですね。
ですが、私は回し蹴りについてはちょっと疑問です。
なので、主に行うのは前蹴り。
前蹴りはいっぱいやらせると良いですよ〜
で、いっぱい前蹴りやったら、組手。
蹴り技の組手はまだ先、今は中段突きに対して「地の型」です。
相手が、中段を突いてくる、その手を天真五相の「エ」で払い、もう一方の手で天真五相「オ」の応用で突き上げる。
技はともかく、ちゃんと礼をして、集中して事にあたる。これが大事。
そして、相手が強くっても緊張しないでいられる様に、心の方向性を作っておく事が重要です。
ですから私は、こういう、打ち突きの組手は
子ども同士で組手をやるのではなく、
大人と子どもが組手をやった方が良いと思っています。
子ども同士だと、集中が持たないか、変に意地になって
「軍鶏の喧嘩」の様になる傾向が強い様に感じます。
なので一番良いのは、大人が相手をする事だと思います。
それも、真剣にです。
真剣に組手の相手をすればするほど、子どもは精神的にも、技も成長します。
大人の側の上手い下手はあまり関係ありません。
どれだけ真剣であるかが重要です。
そして、その時の大人の側の精神的な深みが、子どもにはダイレクトに反映されます。
世の教育者と呼ばれる人全員に武道やれとは言えませんが、
「自分の達した精神レベルが目の前の子どもだ」
という事は自覚していて欲しいです。
子どもの質は確かに変化していますが、
教室内で騒いだり、落ち着かなかったりするのを
とにかく学習障害のせいにしたがる塾講師、小中学校教員が最近多い様な印象を受けます。
人を導くのは確かに難しいし、根気がいると思いますが、
真剣さみたいなものを、もう少し見つめなおした方が良いのではないかと、
私自身を振り返りながら思います
子どもと
突き✖️地の型
の組手を行いました。
こっちが真剣に突くと
真剣に地の型をやるので、子どもの下段払いが効くんです。
そしてこっちが真剣に地の型をやると
真剣に突いてくるので、もの凄く早くて強い突きが飛んできます。
真剣にやる。そうすると楽しいのですね。
こういう、精神的に深みのある楽しみ方ができる子は、絶対凄い人になります。
そんな子がいっぱいいたら、世界はきっと変わります。
そのためにも、大人がもっと真剣に生きて、
深みのある精神を持たないといけませんね。
子どもを見ながらしみじみ反省しました。
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