おはようございます。
政府の有識者会議に出席を求められた、学識経験者のトリです(無論、参加は断りました)。
ある日テレビを見ていたら、ヨトタ自動車(仮名)の「ヨトタイムズ」(仮名)というコマーシャルをやっていた。
そういえば、あのコマーシャルには編集長として、俳優の徳島照焼(仮名)が出ていたはずだが。
と思ったら、徳島は、以前銀座かどこかのバーで、ホステスに暴行を加えたと騒がれ、袋叩きの上、業界を干されていたのである。
これもいささか旧聞に属するが、首相の秘書官である粗井氏(仮名)が、今流行のLGBTQを嫌悪する発言をし、袋叩きの上、更迭された。
まるで市中引き回しの上、打ち首、獄門だ。
同性婚だとかに反対すると、袋叩きに遭うことがよく分かった。
今、世の中挙って「多様性(ダイバーシティ)」だの「生物多様性」だのと言い始めている。
あたかも、今はじめて、その多様性なるものが発見されたかのような印象だ。
どうもうさん臭くて仕方がない。
犬や猫やハリネズミはかわいがるが、ゴキブリの生存は許さない、という人は多いだろう。
会社や組織の中で「それ、セクハラですよ」と言われ、ゴキブリ扱いされる男は多いだろう。
というか、若い女性目線で「キモい」か「キモくない」かでいうと、たいていのおっさんは「キモい」に分類されるだろう。
「多様性」を考えると、例えば多様性を否定するかのような、粗井氏(仮名)のような発言をも許容すべきなのか、という話になってくる。
もしくは「多様性」や「言論の自由」の中から、粗井氏だけを排除することができるのだろうか。
「男はみんなバカだ。オレ以外は」と言うようなもので、誰も信用しないだろう(「女はみんなバカだ。君以外は」という男はモテる可能性があるが、男からの信頼はゼロだ)。
世の中には、おかしな言葉が多いのも事実である。
SDGsも、人為的地球温暖化仮説に依拠するCO²削減も、フェイクニュースも、どこか胡散臭い。
「フェイクニュース」の何がおかしいかと言えば、「フェイク」でない(つまりバイアスのかかっていない)ニュースを探す方が難しいからだ。
予想だにしていないかもしれないが、「動物園でパンダの赤ちゃんが生まれました」というニュースに目じりを下げているうちに、そこに含まれるメタメッセージを無批判に受け入れてしまい、増税や戦争に邁進してしまう可能性だってある。
だから、世の中で流行している価値観には、十分気を付ける必要がある。
「多様性」それ自体に問題はないが、それを言い募り、それに反するものを排除しようとする動きが出始めていることに、違和感を覚えなくなっていることが恐ろしいのである。
徳島照焼(仮名)にしても、ほめられた話ではないが、私生活上の素行と、演技力は本来別物で、刑事告訴されて服役したならともかく、まだ塀の中にも入っていないのに、業界を干されるとは気の毒である。
そういえば、変体行為が週刊誌にばれて失脚した、お笑い芸人の綿部犬(仮名)という男もいた。
まあ正直な話、こういう傲り昂った有名人たちが、一夜にして没落する様を見るのは、痛快である。
ざまをみろ、といって溜飲を下げるのだ。
しかし、かれらを増長させたのもまた、我々自身ではないのか。
上げておいて、上がり切ったところで一気に下げるというのは、あまりほめられた行為ではない。
みんな、自分の言っていることや、やっていることのうさん臭さに、気づいているのだろうか。
もし、気づいていないとしたら、それはこういう事態と同じだと思った方が良い。
「自分の鼻の頭に糞を付けて、『屁もとはどこじゃ?』と騒いでいるようなもの」(by澤木興道)
※体制に媚びるな、このヤロー!