醜態をさらすおっさん | 宇則齋志林

宇則齋志林

トリの優雅な日常

おはようございます。

様々な超受験テクニックを伝授しているお受験マスターのトリです(テクニックは、合格を保証するものではありません)。

 

先だっての共通テストのとき、マスクの付け方が不適切であると六度も注意されたのに全然聞き入れず、失格になった受験生がいた。

どうやら中年の男だったらしい。

おっさんは試験監督の注意を無視した上、別室に移っても良いという勧誘を退け(他の受験生が教室を移らされた)、失格を宣告されるとトイレに立てこもったという。

 

ちょっと正気を疑うが、その男の頭の中は一体どうなっているのか(立川志らくも「まともじゃない」とコメントしていた)。

受験するくらいだから、時間をかけて準備してきたであろうし、受験料だって払い込んでいただろう。

それらが、全てフイになる可能性を考慮できなかったとすれば、もう余程どうかしている。

 

そういえば、以前マスク着用を拒否して、ヒコーキから降ろされたのも、中年のおっさんだった。

中年のおっさんには、その場の権威者にたてついて、マズイ状況に追い込まれるのが分からない人が多いのだろうか。

というよりも、端的に感情を制御できずに行動してしまう特性でもあるのだろうか。

 

道を歩いていて、相手を避けるタイミングが合わずに、うっかり前を横切ってしまったような時、後ろで必ずこれ見よがしな咳払いをするのは、たいていおっさんである。

こちらの虫の居所が悪くて、ちょっとしたことで殴り掛かってくるような奴ではない、という保証はないのだ。

にもかかわらず、これ見よがしな咳払いをするということは、あり得る可能性を考慮するだけの思考力に欠けているということになる。

 

ヒコーキ野郎や受験生だったおっさんにしても、「はいそうですか」と言って、形だけでも言われた通りにすればいいのに、しない。

試験監督つまりその場の権威者に対する、敵愾心の発露に克てなかったということだろう。

しかし、その場の権威者(試験監督)は本当の権威者ではなく、盾突くならもっと他に適当な人物がいるような気がする。

 

昔から、お上に立ち向かう侠客とか、反権力的なドラマは好きだったが、こういうおっさんの話を聞くと、げんなりしてしまう。

ヒコーキ降ろされたオヤジは、後で「実は病気だった」と釈明したそうだが、このおっさんも病気だったと思うしかないだろう。

そして、こういう具合に人格が破壊されるような「病気」の原因とは、一体どういうものなのだろうか。

 

何より自分がそうなりたくないから知りたいと思うのだが、知ったところで防げるかどうかは分からない。

他山の石にけつまずいてひっくり返るのが、現代特有の現象なのかもしれないから。

※最近のマスク警察では、ウレタンマスクもダメだと言われているらしい。では、「アベノマスク」は取り締まりの対象だろうか?