座右の銘 | 宇則齋志林

宇則齋志林

トリの優雅な日常

おはようございます。

超カリスマ経営コンサルタントのトリです(御社が傾いても良ければ、ご相談に応じます)。

 

「長いものには巻かれろ」、という評判の悪いことばがある。

申し訳ないが、トリの座右の銘だ。

いや、これは気づいていないだけで、実は極めて多くの人に受け入れられているのではないかと思う。

 

だって皆さん「大自然に抱かれる」だの「宇宙にお任せ」だの「天地と一体になる」だの「彼女と合体したい」だのとおっしゃているではないか?


あれは、すべて換言すれば「長いものに巻かれろ」と言っているのだ。

これを女優の故・樹木希林さんは「一切なりゆき」と言った。

 

それとも希林さんは成功者で、トリは非成功者だから、キリンは良くてもトリはダメ、というのか?

なりゆき(長いもの)にまかせる(巻かれる)というのだから、全く同じことだ。

大自然(長いもの)に抱かれる(巻かれる)というのだから、どこが違うというのか。

 

近代化以来、個人主義が横行しているから、何に付けても自己の確立だの、独自性だの確固とした信念だのが評価されるが、そんなものはどこかへ捨ててしまいなさい。

 

皆さんそういう概念をありがたがっているくせに、戦後違法とされた闇市で買い物をすることを拒み、餓死した清廉潔白な判事を、バカにするじゃないか。

 

長いものに巻かれることと、確固とした独自性を押し出すことでは、前者の方がよりナチュラルである。

本物の独自性を発揮する人の言動は、他人には絶対理解できないと養老孟司先生も言っている。

 

世の中では変節漢が嫌われるが、「決めたことだから」と言って雨の日にずぶぬれで歩く人をほめるのか。

雨が降ったら傘をさし、日が出たら帽子をかぶる、というのが自然な態度ではないか。

 

同様に、自民党が天下のうちは自民党から利益をもらい、共産党が覆せば共産党員に早変わりするというのが、生きる知恵というものだ。

 
このように、長いものには即座に巻かれておくのが最高の生き方というものだ。

※大自然と一体化している人の一例。