心の闇 | 宇則齋志林

宇則齋志林

トリの優雅な日常

おはようございます。
論旨明快、慧眼自在の社会評論家、トリです(そもそも社会的地位が低すぎて、誰も相手にしてくれない)。

検事長の黒川某という人が、賭け麻雀をした疑惑で騒がれ、辞職に追い込まれている。
この人は、これまでアベ首相に噴出した数々の疑惑を、ウーヤーターで握りつぶしてきた人だが、自分の疑惑は消し去れなかったらしい。
ざまをみろ。

などと喜んでいる場合ではない。
検事長が麻雀をしてはならない、という法律はないが、賭け麻雀となると、法的にどうなのだろうか(デーブ・スペクターさんではないが、こうなる前に、賭け麻雀を合法化する閣議決定をしておけば良かったのかもしれない)。

梨下に冠を正さず、瓜田にくつを入れず、というように、したことがバレたら困った事態になる、ということはしないに越したことはない。
黒川さんは検事長に昇りつめるくらいだから、頭は良いに違いない。
違いないのに、何故こんな頭の悪い人のようなことをするのか。

さまざまなご意見があるだろうが、その理油は多分こうだ。
黒川さん、息抜きをしたかったのである。

宋代の詩人で政治家の蘇東坡先生は、若い頃、「金持ちの百姓に一杯おごらせるのが楽しみで官僚になったのに、それがダメになると息抜きもできないじゃないか」
と書いて、大目玉を食らった。

発言の是非はさておいても。
しかし、これはどこまでも本音なのである。
黒川検事長のことについては、よくわからないが、ずっと長らく功績のあったひとが、百日の説法屁一つみたいなしくじりで、すぐに排斥されるのはおかしな話ではないか。

いつの世でも、よくある話なのだろうが、他人の落ち度を発見しては、よってたかって石を投げつけるのは、それ自体、集合的な心の闇の表れではないかと思う。
※はいは〜い、ちょろが参じましたー。