128日 ホテルクラウンパレス神戸において「兵庫県柔道整復師会創立95周年・社団法人設立55周年記念式典」が開催されました。井戸知事をはじめ、多くのご来賓の皆様が集まり、総勢250名になる盛大な会でありました。私も来賓として出席し、ご挨拶をさせていただきました。

【ご挨拶内容】

創立95周年の記念すべき年を迎えられましたことを心からお慶び申し上げます。95年の歴史を刻まれますまで、当会の運営に深く関わった、先人の皆様にも敬意を表します。

私が物心がつき、初めて「柔道競技」というものを見た、というのは昭和39年、1964年の<東京オリンピック>でありました。そして柔道が初めて正式種目になりましたのも<東京オリンピック>でありました。翌4年後の<メキシコオリンピック>では一旦正式種目ではなくなりましたが<ミュンヘンオリンピック>からまた採用されました。それ以降、ずっと今日まで正式種目として「柔道」があります。御会も今年で34回目を迎える、小学生を対象とした「少年柔道大会」を開催されておりますが、私は是非、「少年たちに夢を与える」そういう「柔道整復師会」であってほしいと強く願っております。

自民党は「統合医療」の勉強会を開いております。近代西洋医学の相補医療、代替医療、そして日本の伝統医療として、その中心にあるのが「柔道整復術」であります。私は「五十肩」でずいぶん悩んでいましたが治していただきました。「むちうち」はずっと肩こりが続いており、今も自分の悩みであります。わが子も運動のやり過ぎで膝の関節を痛めましたが治して頂きました。感謝の思いで一杯です。ただし、政治の立場からみて思うことです。1998年以降、柔整師の養成施設が急増しました。それは同年に養成施設に指定されなかった事業者が起こした訴訟で福岡地裁の処分取り消し命令から規制が緩和されたためです。それにつれて柔整師の先生も増え、実に1998年当時、29千人あまりの先生方が今は6万数千人になったと伺っております。そのような中で「柔道整復師会」が健全に発展をしていってほしいというのが社会の心からの願いであります。政治の思いでもあります。

それと私は今、介護福祉の勉強をしております。地域包括ケアシステムが社会福祉の基盤となっている現在です。今日の介護報酬の改定では事業所が外部のリハビリ職と連携して、身体機能の回復に取り組んだ際の報酬を手厚くするという方針が出されています。やはり、これからの「柔道整復師」の先生方は「外に出る柔道整復師」の先生方であるべきだと思います。変化する環境に伝統を守りながら未来への改革を同時に進め、社会に貢献できる仕組み作りをご構築ください。    以上。

 

最後に表彰を受けられました皆様方には、長年の労苦に心より敬意を表しますとともに「柔道整復師会」の益々のご発展を祈念いたします。