本日、瀬戸内海を囲む13府県選出の超党派の国会議員で構成する『瀬戸内海再生議員連盟』の総会を開催いたしました。

平成27年10月の瀬戸内海環境保全特別措置法の改正以来、衆参の国政選挙などをはさみ約2年ぶりの総会となりましたが、中川雅治環境大臣をはじめ環境省、水産庁、国土交通省の幹部の皆様ならびに井戸敏三兵庫県知事をはじめ各自治体の関係者の皆様、さらには瀬戸内海関係漁連・漁協連絡会議に所属する各府県の漁業協同組合の代表理事会長様や役員の皆様にもご出席いただき、瀬戸内に暮らし瀬戸内を見守る関係者が一堂に会する大規模な会議となりました。

総会では、塩崎恭久議員連盟会長、中川大臣のご挨拶ののち、瀬戸内海関係漁連・漁協連絡会議の皆様から塩崎会長、中川大臣に『瀬戸内海を豊かな海とするための課題解決を求める要望書』が手渡されました。

続いて関係省庁より改正瀬戸内海環境保全特別措置法施行後の取り組みや各地域における現状と課題について説明を受けました。

自治体からは、まず井戸知事より、瀬戸内海の環境保全に関する計画、藻場・干潟などの再生・創出、増殖場の造成や栽培漁業の推進、海底耕うん、かいぼり(ため池の底水を放流)の実施など兵庫県の取り組みについて発表があり、香川県からは『かがわ「里海」づくり』やかがわ里海大学の紹介がありました。

次いで、漁協関係者の皆様からひと言ずつご意見をいただき、出席議員との意見交換に移りましたが、議員側からは、

・瀬戸内海はいろんな海域があるがすべて同じでよいのか。早く湾灘協議会をつくって対策を講じるべきではないか。

・漁業全体が不漁に悩まされる中で、なぜ調査にあと3年もかかるのか。対策を始めても実際に効果が見られるまでに時間がかかるのだからもっと前倒しで取り組むべきだ。

・海底ゴミ、漂着ゴミも海洋ゴミとして全部を処理できないか。

などの厳しい意見が出され、関係省庁からは早急に対処する旨の回答を得ました。

 そののち逢沢一郎議員連盟顧問のご挨拶により閉会となりましたが、予定時間の倍近くにわたり熱心かつ有意義な議論が交わされました。

 私は、議員連盟の事務局長を仰せつかっておりますが、瀬戸内海の再生は参議院初当選以来のライフワークです。古来わが国有数の景勝地であり、同時に貴重な漁業資源の宝庫でもある瀬戸内海を次代へと引き継ぐべく、今後とも活動を深めてまいります。