本日、自民党の石井正弘先生、公明党の山本博司先生、民主党の水岡俊一先生、足立信也先生、維新の党の清水貴之先生らとともに、瀬戸内海特別措置法改正法案を参議院に提出いたしました。

 これまで規制のみを主眼としていた瀬戸内特措法を、国民にとって貴重な漁業資源の宝庫として、生物の多様性及び生産性が豊かな海に再生させることが、この法案の主旨です。

 かつて瀬戸内海では、昭和60年当時は4万5千トンを超えるアサリの漁獲量がありましたが、平成22年には236トンまで減少。これは実に99.5%漁獲量が減少したことになります。瀬戸内海の再生は、喫緊の課題です。

 昨年の6月16日にも、自民党と公明党との共同提案で本法案を提出しておりましたが、昨年の通常国会、及び臨時国会で継続審議扱いの後廃案となり、今年に入り超党派での取り組みを進めて参りました。

 水岡俊一・環境委員会理事をはじめとする民主党、維新の党の先生方のご尽力もあり、本日こうして自民・公明・民主・維新の4党の共同提案という形で、法案を再提出することが可能となりました。

 自公案から4党案への主な修正ポイントとしては、(1)「富栄養化による被害の発生の防止」という文言を目的規定に戻すこと、(2)湾灘協議会に広く市民の意見も組み入れるようにすること、(3)赤潮のみならず貧酸素水塊についても、発生メカニズムの解明等の研究を進めること、などが柱となっています。

 会期も残り1ヵ月余りとなって参りましたが、法案成立に向けて今後も引き続き微力を尽くしてまいる所存です。