第2期ひょうご政治大学院の、第3回講義が行われました。今回は、古屋圭司国土強靱化・防災担当・北朝鮮拉致問題担当大臣、国家公安委員長を講師にお迎えしました。古屋大臣は、昨年3月に、第1期ひょうご政治大学院でも、ご講演をいだだきました。

大臣は、国土強靱化については、いくつかの誤解があるというご指摘をなさいました。

国土強靱化を、バラマキ政策であるという声があります。そもそも、「バラマキ」という言葉は、「公園で鳩にエサをまく」のように、「明確な目的もなく、資源を無作為に配分する」という様子を意味しています。
私のいう「国土強靱化」は、国民の生命と財産と安寧を「守る」という明確な意図をもっています。
したがって、国家のリスクマネージメントを指します、と話されました。
さらに、国土強靱化は、国土交通省だけでなく、あらゆる省庁で取り組む国民国家プロジェクトであると、語られました。そのため、国土形成計画と、防災基本計画を柱にして、分野別計画、社会資本整備重点計画、食料・農業・農村計画、環境基本計画、エネルギー基本計画などが、その下に組まれることになります。
地域のすべての人々が参画する「チーム日本」をつくる熱い思いが語られました。

北朝鮮拉致問題については、米国などが、核ミサイル問題などの解決なく、拉致問題を解決していくことについてどうするのか、という質問について、拉致問題は、日朝の2国間問題なので、我が国の関係国に対しては、その点の強い理解を求めていくという姿勢を語られました。いずれにしても、この時期を逃しては、問題の解決をはかることは難しくなる。金正恩はすくなくとも、拉致問題に関わった指導者ではなかった、ということを語られました。