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去る9月18日(火)、台風の影響で小雨の降る中、神戸大丸百貨店前に約1000人の皆様にお集まりいただいて自民党総裁選候補による街頭演説会が行われました。

5人の候補者からはデフレ経済対策、今日の対中国との尖閣諸島を巡る外交問題、それに端を発した中国国内でのデモ行動、憲法改正さらには深刻な教育問題について、それぞれ力強い訴えがありました。

5人の候補者の演説に先立って、私自身も手短に申し上げた内容をお伝え致します。

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「ご紹介いただきました、参議院議員の末松信介でございます。
本日は休み明けの午前中、しかもこのような雨の中大勢の皆様方に総裁候補を迎えての街頭演説会にお集まりを頂き、誠にありがとうございます。心より厚く御礼を申し上げます。

さて、この度の自民党総裁選挙で選ばれる方は、近いうちに総理になられる方であってほしいわけです。まさに国の最高責任者を決める戦いであります。
したがってこの度の総裁選挙はある意味、兵庫県内約17000人の党員による選挙とはいえ、また野党の党首を決める選挙とはいえ、全国民に訴えるある種首相公選的な意味合いを持った選挙であると私なりに理解をしております。
まさに、政権奪還のために大きく一歩踏み出す戦いであります。そのことをぜひ皆様にお訴え申し上げます。

私は間もなく演説をされる5人の候補者に対して求めたいことが3つございます。
それは次の総裁は必ず総理になっていただき、最低3年は政権を担っていただきたいと願っております。
総裁就任と総理就任とは時間のずれはありますが、幸い総理になられて最低3年は必ず総理として責任を果たしていただきたいと思っています。

今から11年前の自民党総裁選で、小泉純一郎さんという方がこの神戸大丸前に来られ、自分の考え方を堂々と述べられました。
そして当初の劣勢を挽回され、その後地滑り的な勝利を収められ、そしてあの難しい時代を実に5年半も政権を担当されました。
小泉元総理はやりたいこともやり、言いたいことも言った総理でありました。また、国民から評価の声もあれば、批判もあり、そして皮肉も言われれば称賛されるという総理でもありました。しかし、国民にとって強く記憶に残る総理であったと存じます。

この度の総裁は困難な問題に果敢に挑戦していく突破力、国民としっかりと向き合っていくための説明能力、そして指導力、様々な力が求められます。そういった力をもった方に私は一票を投じたいと思います。

二つ目は、今度の総裁はマイナスからのスタートです。
民主党は負の遺産をたくさんのこしました。16.8兆円確保するといった財源も結果的に一割程度しか確保できなかった。
普天間基地移転問題では、積み上げてきた過去の努力をひっくり返し、混迷に拍車をかけてしまいました。
原発事故対応も決して芳しいものではありませんでした。
エネルギー問題でも迷走を続けておられます。突然発表したTPP問題も然りです。
そして日中、日韓外交問題では大きな試練に立たされています。
これらの問題は自民党にも大きな責任があることは認めます。
しかしながら、返せないほどの大きな負の遺産にしてしまったのは、民主党政権であることは周知のことであります。

したがって今度の総裁、そして総理になられたならばまずマイナスからスタートするのです。そしてそのマイナスをゼロに持っていかなくてはなりません。そしてそのゼロを少しでもプラスにしなくてはならないのです。そうした大きな責任を負うのが次の総裁の大きな仕事になるのです。

三つ目は、自由民主党は3年余り野党でありました。
野党でありますから、政策批判をするのは当然の立場であります。
しかし、民主党の政策を否定することが自民党の政策になっていたのではないかと反省しております。

たしかに、子ども手当の改善や、復興基本法など政府提案に対してすり合わせを行い、修正合意していったことなど、大きな成果はあったと思います。
しかしこれからは、自民党独自の政策で勝負しなくてはなりません。
2050年、日本の人口は1億人程度になることが予想されています。人口減少化社会にすでに入りました。少子高齢化対策も重要ですが、「小さくても強い日本、小さくても質の高い国家」を目指さなくてはなりません。

経済成長のための種をつくり、その種をまく努力、またこの程度の負担ならばこの程度の給付ができるという、政府が国民としっかり痛みや喜びを共有できる社会保障政策などを打ち出していかなくてはなりません。

大事なことは次の総理は、「日本の将来の姿」を国民に示さなくてはならないのです。
民主党と自由民主党の一番大きな違いは、国家観と憲法観があるかないかだと、私は考えています。

憲法改正を見据えて、日本の国柄を世界に示していくこと、日本人の人柄を謙虚に伝えていくということ、このことに努力を惜しんではならないと思います。
この度の総裁選挙で選ばれる総理にそのことを期待して、ご挨拶とさせていただきます。」

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