昨日、第22回参議院議員通常選挙の投開票が行われ、当選を果たすことができました。694,459票を頂きました。公職選挙法の規制により、当選御礼を申し上げることはできませんが、ここに2期目に向けた決意を述べさせていただきます。

 

今年1月の自民党大会で野村克也さんが来賓の挨拶のなかで、「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」とおっしゃられました。まさにその通りです。自民党は小泉政権下の郵政選挙で大勝した後、反省できず、結局、昨年の総選挙では国民の皆さまから厳しい審判を頂きました。自民党は地域政党なのに、地域に分け入って声を聞く努力を怠るようになり、地域の声が国政に届かなくなっていたのです。野党になったのは当然のことだと思います。

 

私は、この選挙戦を通じ、反省しながら訴える、反省しながら国民の皆さまの理解を得る努力をしてまいりました。しかし、今回、兵庫選挙区においては2人の民主党の候補の票を足せば私の票を上回り、比例代表では自民党の得票数が伸び悩んだことを考えても、いまだに本当の意味での信頼回復を頂いているわけではありません。党再生は、道半ばです。

 

今後、6年間、私は民主党政権の10カ月を他山の石とし、驕ることなく謙虚に反省を続けながら、兵庫県に軸足を置き、全力で働いていく決意であります。

 

民主党は、昨年の総選挙後、10法案に及ぶ強行採決など、議会制民主主義のルールを無視した傲慢な政治を行い、憲政史上に汚点を残しました。鳩山政権で「政治とカネ」の問題が次々と明らかになりましたが、全く国民に説明責任を果たしません。国民が主権者であることを軽視したのです。

 

それに普天間問題では迷走を繰り返し、ムダを省けばあるはずだった財源はなく、政策は行き詰り、来年度予算を組めない状態に陥ったのです。参院選の直前、民主党は菅政権を誕生させ、鳩山政権での問題が何事もなかったかのように振る舞いました。目先を変え、臭いものに蓋をしたのです。一時的に支持率が上がりました。そこで民主党は自らが掲げた重要法案をほったらかしにして、ただ、この参院選に勝つため、国会で本会議や委員会を一度も開かないまま閉じたのです。国会軽視という国民軽視の政治をしたのです。

 

国民不在の民主党のよる、民主党のための政治です。目くらましで、とにかく選挙に勝てば選挙に勝てば、後はなんでもできると考え、場当たり的に国民をだまし、国民軽視の政治をしたのです。これに国民の厳しい審判が下されました。

 

今後、6年間、私は民主党政権の10カ月を他山の石とし、国民のための政治を行います。

 

今回の参院選で与党が過半数を得なかったので、こうした民主党の暴走に一定の歯止めがかかりましたが、これからは終止符を打てるよう全力を尽くします。同時に、自民党が2度と同じ過ちを繰り返さないよう努めてまいります。

 

自民党はまだ、野党ですが、私は今回の選挙を通じて頂いた声を国政に届けます。県民の皆さまの声を一つひとつ届けることで、政治への信頼を回復していきたいと思います。

 

ここ兵庫県にはスーパーコンピューター、播磨科学公園都市をはじめ、モノづくりのインフラがたくさんあります。また、各地域にはモノづくりの伝統が息づいています。最近、日本のモノづくりは中国におされぎみですが、まだまだ、農産物を含め付加価値の高い商品は海外で売れます。売れる商品の開発を強力に支援していきます。そして、経済成長戦略として医療、エネルギー、環境などの分野で「選択と集中」によって産業を育成していきたいと思います。

 

必ず経済を再生させ地域を豊かにします。憲法改正や教育問題など日本のあり方を正します。そして安心できる社会保障を築き、生まれてきて良かった実感できる国づくりをします。

 

初心に帰り、心を新たにして、日本のため、兵庫県のために全力で働く決意であります。全力で頑張ります。今後とも、ご指導ご鞭撻のほど宜しくお願いします。