昨日は、午前中に

「笠井信輔のビジネスフロンティアズ」の収録があり、その足で名古屋の東海テレビへ 


火曜日は、夕方のニュース「ニュースONE」のレギュラーコメンテーター生出演

柴田アナが夏休みのため

浦口史帆アナ(左)が代行キャスターでした

その仕事を終えて夜10時前、タクシー乗り場での事


並んでいたのは、4人ほど

私の前には、70代と思われる男性

イライラしているのはすぐにわかりました


とても大きな旅行カバンを、運転手さんにトランク入れてもらっているお客さんには

「早く乗りなよ」

と、強めに声をかけたりしていました


その次のお客さんは、1歳位の赤ちゃんを乳母車に乗せた20代位の若いママ

スマートで、スポーティーなブランド服、おしゃれなママでした

ベビーカーを、タクシーに乗せるのに、苦労していると


「何やってるんだよ」


聞こえるような声で、例の男性がイライラの小言を言ったのです


すると、突然、その母親が振り返って


「今なんつった!うるせーんだよ。

おめー何様だよ」


ものすごい形相で、その老人にかかってきたのです

現場は突然緊迫感に包まれました


「早くしろと言ってるんだよ」

「うるせえなぁ、この酔っぱらい」

「酔っぱらってない」

「黙れって言ってんだよ」


私が驚いたのは、イライラしている男性以上に、その母親の突然の激怒でした

彼女は一旦、ベビーカーを運転手に預けると、こちらに向かってきたのです

さすがに間に入ろうとしましたが

間に入ったことで、かえってトラブルが拡大することもあるので

手が出始めたら、止めようと思って見ていました 


しかし、男性の直前まで来ると、やっぱりベビーカーが気になったのか踵を返して 


「何なんだよ。おめーは」

「中国人じゃない」


男性のこの返しにも驚きました

中国なんて、キーワードは、全くそこには出てきていないのです

この人の人種感といったものが、そんなところににじみ出ていました


やっと、ベビーカーをタクシーの運転手さんが積み込んで、彼女もタクシーの中に乗り込み

口喧嘩はそこで収まりました


口火を切ったのは高齢男性の方ですが

あの時の母親の恐ろしい顔は、未だに忘れられません


皆、疲れてる

ストレス溜めてる


若く、美しい母親の口の悪さは

育ちが悪いとか、そういうことではなくて、やっぱり育児が大変なんだろうなと

男喋りの女子高校生とかたくさんいますからね


子育てをしていて、あまりにも、世の中が冷たいことを痛感しているのでしょう


もしかすると、妊娠の時から、そんな嫌な目に遭ってきてるのかもしれません


働きたいのに働けないとか、いろんなストレスを溜まっているところで

ベビーカーを苦労し乗せているときに

「手伝いましょうか?」

ではなくて

「早くしろ!」

では、瞬間的に、怒りが爆発するのも、わかる気がします


ただ、あそこまで怒りすぎるのは損だなとも思いました

どこで誰が見ているかわかりませんからね


アンガーマネジメントと言う考え方を教わったことがあります


怒りといったものは

6秒間、我慢しておくと

収まるものである


それでも納得がいかないことがあったら行動に出る


まずは、カッとなったときに、6秒間、心を落ち着かせる


そうすると、人は、冷静に物事を運ぶことができるという考え方です


いろいろ嫌なことも多い中、改めて、カッとなって行動することに

いいことないなと


お店の店員さんとか、タクシーの運転手さんとか

ありえない態度を取られたときに

ほんとに叱りつけようと思うことあるのですが


アンガーマネジメント!


ここで怒っちゃいけない

後で、冷静に話をしよう、なんて考えていると精算の時に


「笠井さん、もう、お体大丈夫なんですか?よかったですね」


そんな時に限って、声かけられたりするんです

客への対応がまずいからと言って

人が悪いわけじゃない


やっぱり6秒間はまず我慢


ですね