今日は、歌舞伎座



中村獅童さんの二人の息子さん、陽喜(はるき)くん、夏幹(なつき)くんの初舞台です



獅童さんとは、以前

「灯台見聞録」という番組でご一緒して、親しくしていただいているんです






さらには、獅童さんのご親戚
中村時蔵さんが初代中村萬壽を
中村梅枝さんが時蔵を
小川大晴くんが梅枝を襲名

親子3代が同時襲名披露興行でもあります




萬屋(よろずや)さん、おめでたい限りです


梅枝くんは 8歳 



陽喜くんは 6歳
夏幹くんは 3歳 



みなさんとてもかわいらしく、立派に役をこなしていて、観客からは大きな拍手と笑顔が送られていました

梨園の子供として生まれて、舞台人としての人生を早くも歩み始める、すごい世界だなと思います



うちの子供たちなんか、中学生の頃は皆

「とくダネ!やめろー!」
「フジテレビやめろー!」
「迷惑だからテレビでないで!」
「特にクイズ番組は出るな」

友人から「お父さんテレビでこんなことやってたぞ」って言われるのが、笑われるのが恥ずかしかったらしく、一時は一緒に歩くのも嫌がるほどでした

私はむっとして

「誰の稼ぎで、ご飯が食べられているのか考えろ!」

って怒鳴りつけてやり・・・ませんでした

「悪かったね」
「すまないね」

とそのたびに謝罪
今は、「親ガチャ」なんて言葉があって、子供は親を選べないといいますから

すると妻が
「謝ることないです!」
と言ってきました

「魚屋さんの子供は、毎日のようにお魚食べるし、ケーキ屋さんの子供はおやつはケーキ、人生とはそういうもの。子供たちはもっと強くならないといけません。だから謝る必要はありません」

その言葉には励まされました

そんな子供たちも、高校、大学になるにつれて、「局アナやめろ」とは言わなくなり
「友達にサイン書いてもらえないかな?」と言ってきたり
それはそれはうれしかったです



「日刊スポーツより」


面白かったのは、梅枝を襲名する大晴くんが記者会見で、
「プロ野球選手になりたい」と言い切って、大ウケしたことでした

歌舞伎の世界に生まれたお子さんたちは、どんな風に自分の人生をみつめてゆくんでしょう

多様性の時代…
などと言われて久しい現在、歌舞伎役者の親御さんたちは、我が家とは比べものにならないくらい、
子育てでのご苦労がおありなんでしょうね

歌舞伎座では、ビートたけしさんが幼いお子さん達のために原画を書いた祝幕が、初舞台の兄弟を盛り上げていました