石原さとみさん、青木崇高さん演じる夫婦の幼いとても可愛いお嬢さんが行方不明に
そして、SNSやテレビ報道で追い詰められていく母、石原さとみさんがギリギリの精神状態で壊れていく様と、その先の希望といったものが描かれています
今回、人気映画サイト
「ムービー・ウォーカー・プレス」のロングインタビューを受けました
この作品「ミッシングに」ついて余すところなく語って欲しいと言うのです
「ムービー・ウォーカー・プレス」より
おそらく、私が試写を見て激しく心を動かされたということが伝わったのでしょう
とにかく、石原さとみさんが大変な迫力で見るものの心を奪います
「俳優は、殺人を犯していなくても殺人犯を演じることができる」
とよく言われますが
今回の石原さとみさんは、むしろ出産を経験し、子育てをしているからこそ、この芝居になったと断言できると思います
いや芝居と言うよりは『憑依』
メソッドやセオリーではなく、感情だけで動いているようなんです
2024年の映画賞に、早くも名乗りを上げた形になりました
夫の青木崇高さんも、とても良い
いい人なんですよ。なのになのに…
そして、さらに今回ロングインタビューを受けた理由は
この作品が、この夫婦に密着取材をしている報道ディレクター中村倫也さんに重要な役割を担わせているからです
映画「ミッシング」より
寄り添いたいと思っていても、結局追い込んでしまう
ここに私はとても共感しました
私がかつて同じように、幼いお嬢さんが行方不明になっているご家族を取材した経験があると言うこともあります
もっと言えば、この作品が
被害者【善】vsマスコミ【悪】
というステレオタイプで描かれていなかったからです
吉田恵輔監督は相当深く報道記者やディレクターたちに取材をしたようで、今の報道の現場をよりリアルに描こうと言う、その気概を感じる作品でもありました
この作品に描かれている同じようなことが、現に報道の現場では起きていましたし、今でも起きていると思います
ただいくら私が共感したところで
観客の皆さんは
「やっぱりマスコミはダメだな」と感じると思うのです
この溝は永遠に埋まらないのかもしれません
私たちはなぜ“マスゴミ”と言われてしまうのか?
今回、そのメカニズムを、いや、正直に言えば、その言い訳を私はさせていただいております
「ミッシング」を観る予定のある方は、鑑賞後に
どんな作品なのかな?と感じている方はぜひご一読ください
ネタバレはないように、気をつけて話していますので
そしてインタビューでは、映画業界の風雲児、故・河村光庸プロデューサーとの交流の中で、私は気せずして、この作品のスタート地点に関わっていたと言うことも明かしています
本当に観客の皆さんが、上映中の映画「ミッシング」を見て、どこに何を感じるのかとても知りたいのです
映画「ミッシング」のロングインタビューはこちらからご覧ください