奥能登に取材に行ってきました
東日本大震災以来、13年ぶりの大地震の被災地取材となりました
明日、9日土曜日、早朝5時30分から6時「フジテレビ批評」で
東日本大震災特集の一環として
20分ほどのVTRが放送されます
ほぼ2ヶ月経ってからの取材ということで、どれほど状況の変化があるのかなと思ったのですが
震度7の震源地、珠洲市へ入ると
本当に、悲惨な状況がそのままと言う状態で、報道で伝えている通り手付かずのところばかりでした
避難時も輪島や珠洲で色々と回らせていただきましたが
この13年で本当に避難所の様子と言うのは様変わりしたなと思いました
例えば、最新式の避難所のスタイルはこちらです
ダンボールハウス
ダンボールによって、家族の個室が出来上がっていました
さらに、中をのぞけばダンボールベッド
これで夜の過ごしやすさがかなり違うそうです
訪ねたほぼすべての避難所にダンボールベッドが設置されていました。
また、トレーラー式の温水シャワー付きトイレが、他府県の自治体から避難所に到着していていました
このようなものも、13年前には全くありませんでした
しかし、そうした最新避難設備が設置されたのは、1月中旬から下旬
1月1日の発災からほぼ2週間は
皆さん大変な思いをしてらっしゃったのです
1月1日で帰省している家族も多く
どの避難所も想定の2倍から3倍の人が来てしまい
すぐにいっぱいになって、備蓄してあった。毛布や食事は全く足りないと言う状況
そして、どの避難所でも聞いた話が
トイレが
ひどかった！
すぐに便でいっぱいになってしまった
あまりにも不衛生でトイレを我慢して具合が悪くなってしまった
ちょっと待ってください！
私が取材した13年前の東日本大震災の状況と全く変わっていません
珠洲市はこの17年の間に
震度6以上の地震が3回
今回4回目に震度7を記録しました
ここ3年は毎年震度6以上が来ています
これほどの集中的な被害にあっている被災地であっても、十分な対策は難しいのかという印象でした
ということは、他の自治体は本当にまだまだろうなと
番組では、首都直下地震が想定されている東京ではどんな対策が問われているかも紹介しますが
東京都の想定では最大で100万以上の被災者の避難所が足りないと言う計算にすでになっています
例えば、港区などはタワーマンションはおそらく倒壊しないので、安全が確認できたら
原則【在宅避難】ですという通知をホームページでもしっかりと表明しています
そうしないと、避難所が能登地震のように、人で溢れ返ってしまって、入れなくなってしまうからでしょう
この事実を知らない住民は多いと思います
東京都も可能ならば在宅避難を選んで欲しい。してほしいと言う姿勢です
しかも、東京都は、家が住める状態ならば基本的に7日間は家で過ごしてほしいと言う方針で防災対策を立てています
「東京備蓄ナビ」
スマホで、そのホームページを開けば、
すぐに
家族は何人で
男女の性別はどうなっていて、
年齢は何歳の人が何人いるか
を選択肢から選ぶだけで
あっという間にどれだけの備蓄をしておけば良いかが出てきます
ちなみに、現在我が家は3人暮らしで27リットルの水を備蓄してくださいとすぐに出てきました
他にも項目別に様々な備蓄の品々が表示され、本当に便利なんですが
これを知っている人もほとんどいないと思います
もう一つの課題は、今回自主避難所があまりにも多かったということです
自治体が定めている指定避難所には、物資が滞りなく届けられていましたが
自主避難所はどこにあるかわからないので、場合によってはなかなか物資が届かない避難所になってしまいます
ところが、今回1月下旬の状況で、石川県では指定避難所よりも自主避難所の方が多いと言う状態でした
ここも大きな課題となっています
避難所に入れなければ、当然、自分たちで手頃なスペースを見つけて、そこを自主避難所にするのが当然の流れだからです
一方で、小規模の自主避難所は地元のコミュニティーが守られていて、顔見知りばかりの避難所になっていてとても居心地が良いので、大きな避難所には入りたくないと言う意見も聞かれました
課題は山ほどありますが
私たちが今これから被災したらどんなところに注意すればいいのか？
そんな点ついて皆さんにお伝えしようと思っています
明日3月9日、土曜日の朝5時30分から6時まで、
「フジテレビ批評」
取材VTRも20分ほどお見せできると思います
ぜひ3月11日に、改めて自分たちの防災について考えるためにもご覧いただければと思います
関東の放送でだけでネット配信もないのですが、ご覧になる方はぜひ録画でも良いのでチェックしてみてください
よろしくお願いします