素晴らしい映画を見ました

 

ドキュメンタリー映画

「生きる 〜大川小学校 津波裁判を闘った人たち〜」

 

 

74人の児童が津波で命を落とした大川小学校

 

「とくダネ!」では、小学生の中で4人だけ生き延びたお子さんの1人、只野哲也くん(てっちゃん)の成長を長期にわたって取材し続けてきました

 

 

大川小での被災体験を語る哲也さん

 

 

 

昨年の3月11日 哲也さんと

 

それに対して、この作品は

そのタイトルの通り

東日本大震災でお子さんたちを失った

大川小学校の遺族、お父さん、お母さんたちの闘いの記録です

 

 

とてつもなく衝撃を受けました

そして感動しました

 

強い心と、深い愛を感じずにはいられませんでした

 

なぜ大川小学校だけ、多くのお子さんたちが犠牲にならなければならなかったのか?

 

 

 

 

あの日、津波が来るまでの50分間、学校で何があったのか?

 

 

 

 

その答えが、映像よって明らかになります 

 

インタビューによる証言や

コンピューター解析などによる分析によって明らかにしていくのがテレビのドキュメンタリーの1つのスタイルです

 

 

しかも、大川小学校のご遺族は、あまりにも喪失感が強いので簡単には取材できないというのが、我々マスコミの常識でした

 

それを乗り越えたのが寺田和弘監督です

 

ドキュメンタリー映画は強い、と感じました

 



裁判で責任の所在を明らかにしようとするご遺族の気持ちを汲み取る中で、被災直後の【第一回保護者説明会】からつぶさに、映像の記録が残っている事を突き止めました

 

撮影者はてっちゃんのお父さんでした

 

今回は、その生々しいご遺族と学校側、行政側のやりとりを、何も忖度することなく、重要な部分を全て出しています

 

テレビでは出しにくい部分も、全て「モザイクなし」「実名」でスクリーンに映像が写し出される

 

これは、ご家族のみなさんの相当な覚悟と強い意志がないとできません

そこにも、強い感銘を受けました

 

第三者によって選別された意図的な映像と言うよりも

まるで、私たちがその会議に参加しているかのようなリアリティーで迫ってきます

 

私たちも一緒になって、誰が嘘をついているのか、誰がごまかしているのか

 

何がおかしいのかが手に取るようにわかるのです

 

信頼していた学校側や教育委員会と戦うということがどれだけ大変なことか

 

これまでのいじめ事件や裁判でも何度となく、学校や教育委員会は頭を下げています

 

同じような隠蔽の構造が、この大川小学校の災害からも見て取ることができました

 

それに負けじと、我が子のために、自分たちの将来のために

がんばって裁判を続けている親御さんの姿に心打たれます

 

しかも、裁判が終わって、1つの結論が出た後から、ご遺族の皆さんに対するバッシングが始まると言う

信じられない状況も見えてきました

 

いまこそ、これからの防災・減災のためにも

全ての公務員の方に

たくさんの日本人に見て欲しい

見るべき作品であると確信しました

 

プライベートで見に行ったのですが、ロビーには、知り合いでジャーナリストの堀潤さんがいました

 

 

 

なんでも、この作品のトークイベントに参加していたそうです

 

そして、終映後、たまたまそこにいたプロデューサーから

Twitter用の感想コメントを

求められました

 

もちろん答えさせていただきました

 

Twitter動画はこちらをご覧ください

 

 

 

 

「生きる」は、東京では新宿のK 'sシネマ(ケイズシネマ)で

3月10日まで上映してます

(あと5日!)

 

全国各地でも上映しています

 

詳しくはこちらから

 

 

 

ぜひ足を運んでください

 

311()、あと6日で

東日本大震災12年です


 



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