第96回、キネマ旬報ベストテン
その発表と表彰式が昨晩ありました
3年ぶりにお客様を渋谷のオーチャードホールに迎えての開催となり大変盛り上がりました
毎回、様々な感銘、感動を受けております
実は、前日に行った「俺たちのキネマ旬報ベストテン2022 」
こがけんさんと一緒に行った予想番組が、かなり高い確率で当たったのです(^_^)v
結果を知りながら予想番組をみるとかなり面白いです
こがけんさんの神がかった発言に驚くと思います
もちろん、昨日の表彰式自体をYouTubeでご覧いただくことも
いつでもできますので空いている時間に楽しんでください
助演女優賞の広末涼子さんからは
「何よりも笠井さんが元気になって戻ってきてれくたのがよかった」と嬉しい言葉をいただきました
三浦友和さんも、とても私の健康のことを気遣ってくださいました
8年前、まだ脇役の頃の「友達のパパが好き」時代から「男おばさん」が応援をしている岸井ゆきのさんが主演女優賞と言うのは、本当に多くの方が納得のいく結果でした
彼女が主演を務めた「ケイコ、目を済ませて」は、耳の不自由な女性ボクサーが自分と向き合う物語です
日本映画作品賞、読者選出日本映画監督賞、主演女優賞、助演男優賞と4冠に輝きました
そして新人女優賞は、嵐 莉奈さん
実際にお会いすると、こんなに美しい人がいるのかと驚くほどの可愛らしさなんです
しかも、演技が上手ですからね
これから引く手あまたたくさんのドラマや映画に出演することになると思います
そして新人男優賞は目黒蓮さん
スラッとカッコよかった
耳の不自由な役を演じた岸井ゆきのさんがセリフのないお芝居についてスピーチで言及した後
私は思わず「ちょっと待ってください」と目黒蓮さんのところに行ってドラマ「サイレント」の事についてお話を聞いたのでした
普通こんな事はしてはいけないのですが
これも、キネマ旬報で17年に渡って司会を務めてきたホームグラウンドだからできたこと
岸 井さんが、よく知る女優さんにだったからアドリブでできたことでした
ネットニュースにもなったようでしたけれどもね
実は私、目黒さんに対してある仕掛けをしていたんです
すべての受賞者に対して
トロフィーを受けた後に
「おめでとうございます。それでは一言お願いします」
とスピーチを流すコメントをしていましたが
目黒さんの時だけ
「何か言いたい事はありますか?」
そして、スピーチが終わった時に
「全部言えましたか?」
と話しかけました
皆さんお分かりになるでしょうか?
これは、ドラマ「サイレント」の極めて重要なシーンで
恋人役の川口春奈さんが
目黒さんに手話で話しかけるときのセリフなのです
もちろんそんな事は司会の最中には言いません
授賞式が終わった後に
目黒さんに、その話をすると
「えー!オシャレ過ぎますよ
わからなかったぁ」
爆笑してました
会場の皆さん
オンラインを見ていた方
わかった人いたのかな(笑)
キネマ旬報賞の
結果は以下の通りとなりました
■日本映画作品賞(日本映画ベスト・テン第1位)
「ケイコ 目を澄ませて」
■読者選出日本映画監督賞
三宅 唱
「ケイコ 目を澄ませて」
■主演女優賞
岸井 ゆきの
「ケイコ 目を澄ませて」
「神は見返りを求める」
「犬も食わねどチャーリーは笑う」
「やがて海へと届く」
■主演男優賞
沢田 研二
「土を喰らう十二ヵ月」
■助演女優賞
広末 涼子
「あちらにいる鬼」
「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」
「コンフィデンスマンJP 英雄編」
■助演男優賞
三浦 友和
「ケイコ 目を澄ませて」
「線は、僕を描く」
「グッバイ・クルエル・ワールド」
■読者選出日本映画監督賞
三宅 唱
「ケイコ 目を澄ませて」
■新人女優賞
嵐 莉菜
「マイスモールランド」
■新人男優賞
目黒 蓮
「月の満ち欠け」
「映画『おそ松さん』」
■日本映画監督賞
高橋 伴明
「夜明けまでバス停で」
■日本映画脚本賞
梶原 阿貴
「夜明けまでバス停で」
■外国映画作品賞(外国映画ベスト・テン第1位)
「リコリス・ピザ」
■外国映画監督賞
ペドロ・アルモドバル
「パラレル・マザーズ」
■読者選出外国映画監督賞
シアン・ヘダー
「コーダ あいのうた」
■文化映画作品賞(文化映画ベスト・テン第1位)
「私のはなし 部落のはなし」
■読者賞
川本三郎
連載「映画を見ればわかること」
■特別賞
小林 信彦
今年はどんな素晴らしい映画が登場するでしょうか
今日はこのあと
松山ケンイチさんと長澤まさみさんの火花散る芝居が見るものを離さない
「ロストケア」の完成披露舞台挨拶司会です
この作品も、来年のキネマ旬報ベストテンに名前が上がってくるのではないかなと、早くもそんな予感がしています