昨日は東京オリンピック2020の公式ドキュメンタリー映画の完成披露試写会でした
当初1本を作る予定でしたが、1年間延期になったことで様々なドラマが出現し
アスリートの視点から描いたドキュメンタリー「サイドA」
スタッフの舞台裏のドタバタを記録した「サイドB」
2本制作されていました
昨日は、各国アスリートたちの人生と深い思いを描いた
「東京オリンピック2020サイドA」のお披露目
司会だったのでいち早く拝見しましたが、これは河瀬直美監督にしか作ることができないドキュメンタリーだなとつくづく感じました
テレビなどでバンバン入ってくる、競技名や試合の途中経過、勝ち負け、メダルの色といった文字情報はほとんど入って来ません
河瀬監督は試合に挑んでいる選手たちそのものを描こうとしているんです
しかも世界のアスリートの口から出てくる言葉は
勝ちたいとか
優勝したいではなく
より良い人生のため
子供のため
世の中のために
自分は闘うのだと言うとても共感性の高い思いでした
ママさんアスリートなど、女性に強くスポットを当てているのも特徴です
もちろん試合の興奮も入っています
しかし、特別な場所にカメラが入ることができたスポーツダイジェスト版とは明らかに違いました
それはこれまでテレビでいくらでもやってました
やっぱり映画は、こうなるのだと感心してしまいました
だからでしょう、この作品は
第75回カンヌ国際映画祭のクラシック部門に選出されたんです
これってすごいこと
オリンピックの公式映画がカンヌ映画祭呼ばれるのはなかなかないそうなんです
普通の感動五輪ダイジェスト映画だとやはり映画祭には、選出される事はありませんから
類まれなる作品に仕上がったと言う証だと思います
河瀬監督は試写会場からそのままカンヌ国際映画祭へと旅立っていきました
海外の皆さんの評価が楽しみですね
日本公開は6月3日(金)です