4月30日は、私にとっては忘れられない日です

 

一昨年のこの日、私は4ヶ月半の入院から退院しました

 

 

 

夢のようでした

 

悪性リンパ腫なんてわけのわからない「がん」で

ステージ4

脳にも転移しやすいタイプで

通常の治療法では治らないと診断され

何よりフリーアナウンサーとなって、わずか2ヶ月でした

 

死ぬのかなと、覚悟しました

 

でも

 

今の医学は本当に進んでいます

私は命を戻していただきました

 

感謝しかありません

 

一方で、最初の緊急事態宣言のなかでの退院だったので、とても怖かったのを覚えています

 

がんで亡くなる方は、たくさんいらっしゃいます

 

そうした方やご家族の無念や悲しみを思うと、もう一度あの退院の日の初心に帰らなければいけないと思います

 

自分を戒める意味でも、あの日のブログをここに再録します

 

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2019430

 

おはようございます。

特別な朝を迎えました。

 

 

カーテンを開けると、

素敵な青空が広がっていました。

 

ついに今日退院できるのです。

家に帰ることができるのです。

 

本当にうれしい。

 

昨日は部屋の片付けなどで忙しく働きました。

 

こんなに働いたのは4ヶ月半ぶりで、ブログも書かずに寝てしまいました。

 

興奮していたんでしょう

昨晩はあまり眠れませんでした

 

入院時には

 

「場合によっては、入院は1年は覚悟してください」

 

と、担当の先生には言われていたので、嘘のようです

 

ただ、まだ来月中旬の最終チェックが残っています

 

その最終チェックで全身のがんが消えていることがわかれば、

「寛解」と言えるのかもしれません

 

でも、ここまで、想定する最短期間でこられた事は事実です

 

病院の先生方、看護師さんには本当に感謝しています

 

ブログやInstagramを通じて応援して下さった皆さんの声がどれだけ励みになったことか

 

そしてこの期間中、何よりも家族のありがたみを知りました

 

ちょっとあまりにも平凡な言い方なんですけど「愛」を強く感じることができました

 

もちろん辛い事はいっぱいありました

何度もくじけそうになりました

 

しかし

 

様々な出会い

様々な気づき

うれしかったこと

感動したこと

 

病気になったことでいろいろなことを体験できました

それはまさに

 

「引き算の縁と足し算の縁」

 

がんの告知を受けたときは、

もうだめだと、マイナスのことしか頭にはありませんでした

 

ただこうやって入院していた4ヶ月半を振り返ると、いろいろ得たことが多かったなと

 

これまでの自分を、これからの生き方を考える時間を与えてくれた入院期間でした

 

昨日、マスコミ業界の大先輩、スポーツニッポンの超ベテラン芸能記者、脇田さんから1本の動画を送ってもらいました

 

スティーブ・ジョブズ氏は、コンピューターのマック、iPhoneiPadApple Watchを開発したApple社の創業者です。

 

ぜひこちらをご覧ください

 

 

 

 

 

ジョブズがなくなったのは、56

 

あまりにも早いです

 

私が、悪性リンパ腫の告知を受けて、入院生活を送ったのも

56

 

先日、誕生日を迎え57歳になりました

 

ジョブズが迎えることができなかった57歳です

 

新しい命をもらって、新たな第一歩を踏み出すにあたり、

このジョブズの言葉がとても心に響きます

 

いろんなことを大切に生きて行かなきゃいけないなと

 

退院の日を迎えて、今思っています

 

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あれからちょうど2年

私は59歳になりました

 

退院直後、病院の外で撮った写真がこちらです

 

 

 

普通であることの幸せをかみしめる

 

人生を生きる上で何が大切かをもう一度しっかりと考える

 

時間が経つと、色々と、わすれてしまうことがあります

 

妻からは

「また、元の笠井信輔にもどるんですか!」と叱咤されます

 

感謝の気持ちを忘れずに、ジョブズの言葉を噛み締めて、あの時の気持ちを改めて思い出したいと思います

 

そして

「あきらめないで」

と伝え続けなければいけないと思っています

 

 

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