今年のアカデミー賞はいろんな意味で見応えたっぷり 

 

喜怒哀楽の感情の起伏をこれだけ与えてくれたのは久しぶりでした

 

私の予想の結果は

 

 

これは10年以上前に友人が作ってくれた、その名も

「メスカー」

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以下が、私の予想と結果

 

【◎】監督賞 

ジェーン・カンピオン

『パワー・オブ・ザ・ドッグ』

 

【◎】主演男優賞 

ウィル・スミス

『ドリームプラン』

 

【◎】主演女優賞 

ジェシカ・チャステイン

『タミー・フェイの瞳』

 

【◎】助演男優賞 

トロイ・コッツァー 

『コーダ あいのうた』

 

【◎】助演女優賞 

アリアナ・デボーズ 

『ウエスト・サイド・ストーリー』

 

【◎】国際長編映画賞

「ドライブ・マイ・カー」

 

✖︎作品賞

「パワー・オブ・ザ・ドック」

 

受賞したのは 

「コーダ あいのうた」

 

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惜しかったです

昨年と同じパターンでした

 

昨年は最後が主演男優賞

本命は、その時既に鬼籍に入っていた黒人俳優のチャドウィック・ボーズマン

 

「これで全問的中」とたかを括っていたら

選ばれたのは「ファーザー」で認知症の父親を演じたアンソニー・ホプキンス!

 

しかも、ホプキンスは会場にいませんでした

会場の全員が唖然として

そのまま尻切れトンボで中継は終わり

 

昨年のアカデミー賞は本当に

しらけた終わり方でした

 

史上最低の視聴率だったと言うのもわかります

 

今年も最後の最後まで私の予想は全て的中

 

作品賞は「パワー・オブ・ザ・ドック」が本命

 

 

 

 

ついに全問的中かと思っていたのですが

結果はご存知の通り

「コーダ あいのうた」❣️

 

 

 

 

 

前回の投稿にも書きましたが

この作品はフランス映画「エール」のリメイク作品です

 

 

 

 

「コーダ あいのうた」はほんとに良い作品ですが、アカデミー賞作品賞としてリメイクはどうなのかと言う考え方はやはり残ると思います

 

乱暴に言えば「下書き」がある

「お手本」がある、と言うことになります

 

ゆえにこの94年の歴史の中で3本ぐらいしかリメイク作品の作品賞受賞はないのだと思います

 

しかし、これまでの常識にとらわれる必要はないという考え方も重要です

 

良いものは良いと言う考え方

 

「コーダ」は、聴覚障害者が聴覚障害者を演じると言う

基本中の基本で作られた作品です

 

アカデミー賞に求められてきた「多様性」や世界中に広がっている「SDGs」の流れに非常にマッチしているんです

 

「白すぎるオスカー問題」

Me Too運動」

こうした流れを経て

審査員が3000人ほど増え

現在アカデミー会員は9000人ほどです

 

しかも外国人や白人以外、

女性の審査員が増えた

 

その流れの1つの形として

韓国映画が作品賞を取り

日本映画が4部門もノミネートされる

新しいアカデミー賞が出来上がってきました

 

変革を成し得たとして今年のアカデミー賞は位置づけられるのだと思います

 

思えば2016年、白人しかノミネートされないアカデミー賞当日に、抗議の意味も込めて欠席したのは、そうウィル・スミスでした

 

 

 

多様性を求めてアカデミー賞の会員が増えた要因の1つはウィルの行動にあったと言っても過言ではないかもしれません

 

そのウィルが病気で苦しむ妻を守るために、ステージ上でありえない行動をとり、その直後に主演男優賞に選ばれると言うドラマは

アカデミー賞変革の象徴的な出来事と言えるでしょう

 

 

今年のアカデミー賞はいろいろな細い流れがひとつの川に流れ込んで、大きな流れを作ったそんな重要な年なのかもしれません


そういう視点で見ると「コーダ あいのうた」はアカデミー史上初めてのネット配信会社の作品賞受賞作品となりました


サンダンス映画祭で4つの賞を受賞したこの作品を「Apple TV+」が買い付けたのです


劇場に行けなくても、日本でも今すぐ自宅で見ることができる作品が初めて選ばれたと言う意味でも

今回時代は大きく変わったのです


日本では、アカデミー賞作品賞を予想して買いつける目利きの配給会社「GAGA」が今回もやっぱり配給権を持っているので、

もちろん劇場でも見ることができます


「コーダ」とは人の名前ではありません

「耳が聞こえない親を持つ子供のこと」をそう呼んでいるんです

 

 

 

 

取り残されるのは

聞こえない聴覚障害者の親なのか?

それとも耳が聞こえる娘なのか?

 

 

 


感動的な作品でアカデミー賞の生番組自体の着地も素晴らしいものでした

 

近年のアカデミー賞の中では、最も中身があって楽しく感動もできた授賞式でしたね

 

日本人にとっては「ドライブ・マイ・カーの受賞

 

 

 

ウィル・スミスの意外行動もあり話題に事欠きませんでした

 

そして何より3人の女性司会者が

面白かったんです

 

なんだかちょっとほっとしました

視聴率も上がると思います

 

さぁ、既に第95回向けて作品が公開されています

今年はどんな素敵な作品に出会えでるでしょうか

 

まずは、受賞作品のチェックからですね

 

改めて主要受賞作品を見るためのご案内です  

 

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『コーダ あいのうた』

【劇場公開中】AppleTV+

 

 

『パワー・オブ・ザ・ドッグ』Netflix

 

 

 

『ドリームプラン』

【劇場公開中】 

 

 

『タミー・フェイの瞳』

AmazonPrimeVideo

 

 

『ウエスト・サイド・ストーリー』【劇場公開中】

 

 

 

「ドライブ・マイ・カー」

【劇場公開中】

【ブルーレイDVD

【Amazon Prime Video】

【U-NEXT】

【Google Playムービー】

【dTV】

【Apple TV】

【Paravi】

 

 

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早速、楽しんでくださいね


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