昨日、#病室WiFi協議会で国会議員の皆さんにロビー活動(直訴)を行いましたが
やはり永田町で話題になったのは
「ウクライナのゼレンスキー大統領が今日国会でオンライン演説をするんですよ」
と言う話題
 
ある秘書さんは「何を語るでしょうかね」と期待しているようでした
 

 

 

 
実際その演説を聞いて、やっぱり、ゼレンスキー大統領って普通じゃないなと思いました
 
どの評論家も、これまで各国で行ってきた演説ではその国ごとの歴史や体験を盛り込んでいて
「ロシアのウクライナ侵攻を
“自分事”として捉えて欲しい」
と訴えてきたので日本もそうなると…
 
私がテレビなどを見る限り
多くの評論家が
「北方領土」
「原爆」
「非核三原則」
こういったことを演説に盛り込んでくるでしょう
と予測していました
 
私も納得しました
 
ところがふたを開けてみると
大統領が語ったのは
 
「チェルノブイリ原発が攻撃され、地中の放射能が放出されている」
 
「ロシアがサリンなど化学兵器を使用する準備に入った」
 
これは凄いと思いました
なぜなら、「原爆」や「北方領土」と言うのは、日本人の中でも私たち50代以上に響く言葉です
 
しかし「サリン」や「原発」「放射能」は、10代20代30代にも幅広く強く響く言葉なんです
 
それを選んできた!と思いました
 
さらにロシアの攻撃を
「津波」と表現し、そこからの
「復興」が必要だと
 
日本人がこの侵略を
「自分事」として感じるために
評論家の皆さんがあまり思いつかなかった
より強い効果的なキーワードを使った演説を大統領は行ったのです

 

 

 
ご自身で考えたとしたら、大変な才能の持ち主であります
 
優秀なスピーチライターがついていると言う話も聞きますが
たとしたらそのスピーチライターも大変高い能力を持っているなと
 
ゼレンスキー大統領が、兵力では圧倒されていても、言葉ではプーチン大統領に勝っているということが改めてわかりました

 

 

ウクライナの兵士たちが国民たちがくじけずに耐えている
1つの理由が大統領の言葉にある
 
国会演説でそれを強く感じました
 
この大統領との直接首脳会談を
ロシア側が躊躇しているとしたら、それもわかるような気もします
 
しかし!
とにかくいち早く停戦に向けての話し合いを進めてほしいです
 
これ以上の侵略と犠牲は許されないところに来ています
 
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