先日、とても温かな映画の舞台挨拶の司会をさせていただきました

「22年目の告白」「AI崩壊」など大作映画を
手がけている

入江悠 監督が、
コロナで苦しんでいるミニシアターや、仕事がなくなった俳優さんやスタッフの皆さんのために何かできないかと、
自主映画を作ったのです

それが
「シュシュシュの娘(こ)」

うだつの上がらない、存在感のない役場の職員(福田沙紀さん)が、自分の“家系”のことを知って、役場の不正を暴くために立ち上がる勧善懲悪、ほのぼのアクションです

この作品を、10年ぶりの
自主映画として、入江監督は自分でお金を集めて、キャスト、スタッフを応募してくださった2500人の中から1人でオーディションをして選んで
制作、進行、脚本、監督とにかく全部1人で立ち上げた作品
んです
 

入江監督とは、10年前の自主映画「SRサイタマノラッパー」からのゆうばり映画祭仲間です
 


やメジャー映画の人気監督である入江監督
 
その入江悠 監督が自ら動き
クラウドファディングや、手弁当など、皆さんの協力でできた映画という話を聞いて、ぜひとも応援したいと思いまして、
完成披露試写会の司会を自ら立候補いたしました
 


当日は、全国24のミニシアターを生中継でつないで、満員となった渋谷のユーロスペースで開催

大変盛り上がったのですが、
しかし、こんな舞台挨拶初めての体験でした  


それというのも、全国のミニシアターの劇場の皆さんは、それぞれのスクリーンでユーロスペースの舞台挨拶を見ているのですが、始まりの冒頭から
「全然音が聞こえません❗️」
すべての劇場から声が上がってしまったのです
 


実は、お金がないので、
zoom(ただ!)を使って
舞台挨拶の模様を全国のスクリーンに配信すると言うものすごいチャレンジをしていたのですのっけからトラブルで
ドキドキしました

ここで衝撃的な展開が・・・

スタッフの悪戦苦闘の結果5分ぐらいで音声が繋がったんですが
無線マイクに問題があると言うことで、有線のマイクを使うことになったんです

が、有線マイクが
1本しかない!

キャストと監督、私含めて5人で
1本のマイクで舞台挨拶を進めることになったんです

そして、マイクを回す手間が省けるからと、司会の私が急遽
真ん中に立つことに!
 
 
(キネマ旬報より)
 
アナウンサー歴35年ではじめてのことでした(笑)

ところがこの展開に
まぁ各劇場の盛り上がりといったら大変なものでした

各劇場の様子は、zoomのパソコンが中継先のステージに置いてあって(笑)
それで見ることができました

出演していた俳優さん達も全国のミニシアターに出かけている人もいましたから、コメントをもらって紹介したり・・・楽しい舞台挨拶となりました

そこで思いました、zoomによるミニシアター舞台挨拶中継は、今後ミニシアターを盛り上げる結構良いやり方なのでは、と

お金がかからないのに、東京の舞台挨拶を見ることができるんですからね

もっとも、つながらないかもしれないと言うリスクはありますけど(笑)それはまた、ミニシアターならでは、です

入江監督は、この映画で全国を回るそうです

いやほんとにこういう熱き映画人がいるから、映画ファンとしても嬉しくなってしまうんです

「シュシュシュの娘」8月21日から全国のミニシアターで公開されます

応援よろしくお願いします
 
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