今回の地震の被害に遭われたみなさん、改めて大丈夫でしょうか?

体もなんですが、心の状態も心配です

ニュースを見て、10年前のあの時の事を
トラウマのように思い出してしまった方も、沢山いたと思います

私も10年前の取材体験、あの惨状を思い出し、先日の地震の直後、家族の前で、やや取り乱しました

当時、発災2日目と言う早いタイミングで被災地入りしたことで、私にもPTSDの症状が出てしまったのでしかたありません

そんな、私の心を癒す、1冊の本が、手元に届きました

 

『自分らしく、を生きていく。がんとともに生きる206人の笑顔と想い

ハースト婦人画報社 )

 
オールカラーでとっても綺麗な本


がんサバイバーの皆さんに
資生堂のスタッフがヘア・メイクを、
フォトグラファー金澤正人さんが撮影
ご自身が「大切にしていること」を記入し、
「世界で一枚だけのポスター」にしてその場でプレゼントする「ラベンダーリング」と言うイベントがあります





イベントに参加されたみなさん。素敵です。


この本は、そこで撮影された、
がんサバイバーである206人の皆さんの素敵な笑顔、姿、そして、それぞれのページに皆さんの前向きなメッセージが添えられていて、その短いエッセイに心が震えてしまうんです  
 
 本のページはこんな感じです


がんになって、嬉しくなんかないけれど、
がんになっても、こうなれた」
「がんになったから、こうなれた」
という皆さんの前向きに生きるマインドに大変感動しました

私も「そうありたい」と病室のベッドでずっと思っていました

実は、それこそ、東日本大震災の現地の皆さんに学んだ事だったからです

家を流され、大切な家族や友人を失い、
失意のどん底にいたみなさんは、
2週間ほどすると、

「ボランティアの皆さんと友達になれた」
「素敵な看護師さんと出会った」
「避難所で友達ができた」
…と気持ちを切り替えて、
マイナスの状況を少しでもプラスの方向に切り換えて、
前向きに頑張る人が増えてきたんです
私はそれを「引き算の縁と足し算の縁」呼んでいます

そして、

「地震が起きたから笠井さんに会えた」と言う人まで…

「人間て弱いけど、強くもなれるんだ」
と、私は何度も、津波の現場で涙しました

そして、この本に登場する206人のがんサバイバーのみなさんの笑顔とメッセージに、
私は、東北のみなさんと同じマインドを感じるのです

人間は、弱いけど強くなれる

と…

Amazonでも購入できます
挫けそうな方は、是非手に取ってみて欲しい1冊です
 

このイベントに昨秋参加させていただいた私も、
最終ページの一人に加えていただきました
 

この貴重なご縁も、「がんになったから、こうなれた」と言う「足し算の縁」です
大切にしていきたいと思っています


 
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