黒柳徹子さんのお芝居を観に行きました
入院前も徹子さんの舞台はよく拝見していましたが
今回も、とても良かったです!!!
「ハロルドとモード」
自殺騒動ばかり起こしている19歳のハロルドが、
破天荒な人生を歩んでいる活発な女性である79歳のモードと出会い、
真逆の2人が周囲の反対の中、交際を始めると言うコメディーです
朗読劇と言うと眠くなってしまったりすることもあるんですが(;^_^
これは面白い、面白い、面白い!
演出家のG2さんが、原作に惚れ込んで
朗読劇用に台本を書いただけあってじつに立体的で、
むしろ会話の内容を吟味することができて、
内容の濃い舞台に出来上がっていました
ハロルドを生田斗真さん、
そしてモードを演じるのが
黒柳徹子さんです
「ハロルドとモード」ホームページより
実際に2人を並べてみて
こんな恋愛ありえない!
と思う方もいるかもしれませんが、
いやいや、これがありでした
徹子さん演じるモードがまぁ自由すぎて、
とにかくめちゃくちゃなことを若きハロルドに
言ったり、やって見せたりするんです
こちらは笑いながら見ているのですが、途中ではたと気づきました
「めちゃくちゃなのに、徹子さんが言うと説得力がある」
ーーーこれはどういうことなのか?
10月14、15日と、大阪シアタードラマシティーでの公演があるので、
これからご覧になる事は、
この後、ネタバレがありますので、
観劇後に、以下の文章を読んでくださいね
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演技力はもちろんのことですが、
87歳の徹子さんには、
これまでの長い長い人生経験があります
そして徹子さんの生きてきた人生を私たちが見てきているので
モードの人間味と徹子さんの人間味が重なって見えてくるのです
徹子さんにしか言えないだろうなと言うセリフがいくつも出てきました
簡単に犯罪を犯してしまう黒柳モードなんですが、
生きる希望を失っている生田ハロルドが、
一緒にいてどんどん刺激されてゆく…!
ハロルドのその感じ…じつは私も体験しているなあと思いました
入院直前の、体力的にも精神的にも、非常に厳しい状況にあったときに
『徹子の部屋』に出演させていただいたのですが
徹子さんとお話していると、
なんだかとても元気に前向きになれて
非常に力付けをしていただいたのです
ハロルドを見ているとなんだかその状況と重なって見えてきて、モードに惹かれるハロルドの気持ちがわかるような気がしました
徹子さん自身が持っている「生きる力」を笑いながらじわじわと感じることができるのです
後半になって、実はモードが
ホロコーストで厳しい人生体験をくぐり抜けてきた人である
ということがわかってきます
衝撃的なラストで、
単なるコメディーでは終わらない深く考えさせる物語でした
若い生田さんも素晴らしかったです
全く動かないのに非常に動的に立体的なお芝居でした
徹子さんは、もう本当にーーー驚異的です!
このコロナの中、舞台に立とうと言うその気持ち、意欲、
ひたすら尊敬してしまいます
いつまでも舞台上でのお姿を見ていたい
ーーーだからやっぱりお体には気をつけて
と言う気持ちが、
まるでモードにかける言葉のように
観劇後、湧き上がったのでした
徹子さん
次の舞台も楽しみにしています❗️
でも無理はしないでくださいね