ついに、昨日、帝国劇場に行ったのです! 

 

 

 

東宝ミュージカルの歴史をたどる、

帝劇THE MUSICAL CONCERTを見るために❗️

 

 

 

 

去年、悪性リンパ腫のがん告知を受けた日に高円寺に見に行ったカムカムミニキーナ以来、

実に9ヶ月ぶりの舞台です

 

ーーーうれしかった

 

 

 

自分がこの観客席に、帝劇の観客席に戻ってこられたことは

本当に奇跡だと思うほど、私は劇場でただただ感動していました

 

 

ほの暗い劇場のあの赤い座席に座ると、

『観劇再デビューを果たすなら、やっぱり大地真央さんでしょ!』

と、妻に誘われた時、思い切って決めて本当に良かった!と思いました

 

しかもこのコンサートは、東宝ミュージカルの歴史を感じることができる

帝劇の貴重なコンサートであったこと

生涯忘れないと思います

 

入場の時に驚きました

担当のモギリの方にチケットを差し出したところ

 

「ご自分でチケットをお切りになって、こちらに置いてください」

 

ーーー!

自分でモギッたのは初めてでした

これがウィズ・コロナ時代の演劇鑑賞なんですね

 

帝劇の客席は、千鳥格子スタイルで座るので、

お客さんの入りは満席で半分、いつにも増して静かな感じがしました

 

 

 

 

いや…

基本的にしゃべってはリスクが高くなることをわかっているから

観客のみなさんは、演劇を守るために

みんな静かに座って上演を待っていたのです

エンターテイメントを守るために

そう思うと、また、胸が熱くなりました

 

 

 

 

開幕ーーー

 

電飾が上がって大地真央さんが登場した瞬間に

思わず泣いてました

 

ーー生きていて良かった、と

 

大袈裟に思われる方もいるかもしれませんが

本当にそう思ったのです

 

そのあとも、次から次へと繰り出される

東宝ミュージカルの素晴らしいナンバーの数々…

 

酔いしれました 

 

実は、私の伯父は東宝演劇部のプロデューサーだったんです

 

「屋根の上のバイオリン弾き」

「ラ・マンチャの男」

「放浪記」など歴史ある作品を担当していました

 

 

 

 

なので幸四郎さん(白さん)のラマンチャは高校生の時

 

 

 

同じく高校生の時に森繁久弥さんの屋根の上のバイオリン弾きも見ているんです

 

 

 

 

伯父は私がアナウンサーになってまもなく悪性リンパ腫でこの世を去りました

まだ若い働き盛りでの旅立ちでした

その伯父のことも思い出しながら、

今ここに座れるいろいろなことに感謝しながら

舞台を見つめました

 

「レ・ミゼラブル」の「民衆の歌」にも涙し

「屋根の上のバイオリン弾き」の

「日は昇り日は沈み」に心ふるわせました

 

そして、楽しいコンサートでした

 

その楽しい空気を生み出していたひとりが

MCの井上芳雄さんでした

 

あっぱれ、見事な司会ぶりでした

 

面白い話を聞き出そうとして、悪乗りの寸止めで話を展開するところ

 

帝劇のミュージカルコンサートだからと言ってお行儀よくしすぎていないところ

そのバランス感覚が見事でした

 

 

自分の話もしているんですが

話がゲストの話を引き出すきっかけ、引き金になっている

 

ゲストに対して、

この感じの楽しいトーンでいいんですよと言う指針となっている

 

ーーーこれはもう話す仕事のプロのやり方ではないですか‼︎

 

井上さん自身、何度も舞台上で

『こっちを本職にしてもいいのかな』

なんて言っていましたが

だめですよ・・・

本業の司会者から言わせていただきますと

本来なら私とか軽部さんの領域なんですよ

 

ミュージカルに詳しくて回しができますから・・・!

 

ーーー井上さん

我々の仕事を取らないでくださーい‼︎ (笑)

 

本当に素晴らしい司会ぶりで

何度も大きな声を出して笑ってしまい
お近くのお席の方、うるさくしてしまって申し訳ありませんでした
だって、ほんと、司会、素晴らしかったのですから!
 
まだ聞けなかった素晴らしい楽曲がいくつもある東宝ミュージカル
またこんな企画、きっと
ありますよね?
 

 
 
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